箕面滝道の猿
アンタは本当に賢い。行動を始める前(食事をする前に)自分の行動をイメージしている。人間でも多くの人はそんな事はしない。バタバタ落ち着きの無い行動しても何にも考えていない。そんな人間でも不平、不満は少なく無い。良く見て見ろ。この無駄の無いパフォーマンス?久々に賢い猿に見とれていた。
これだけの鈴なりの実を前にしても慌てる事は無い。食えるのかな?美味いのかな?考えている。意外に木の実、私の好み?なんちゃって?そうでは無い。まだ良く分からない。競争相手もいないし慌てる事は無い。もう少し考えて見よう。
それではそろそろ頂きましょう。
しかし、お主が見ていると気になるな。あっちいけ。ご心配なく。望遠レンズで誰も見ていない。見とるじゃねえか。猿だと思って馬鹿にするな。怒られていたけど親父も固まって動かない。動かなければただの案山子(カカシ)?カカシに文句は言えないな。それでは食うか。お願いします。
本当にアンタは賢い。よく見て良く味わって落ち着いて食っている。この枝葉細くて安定性は良く無いが安定した姿勢でゆっくりと食事をしている。親父も最近、同じエサ(弁当)を食っているが良く噛んで(一口30回)食べる様にしているが中々出来る物では無い。恐れ入ります。
余り見るな。そして褒めるな。照れるから。このお猿は親父と違って若い。オスかな?メスかなと思って見ても顔だけでは分らない。コラ。アホ告な。
木の実は一杯あるが美味しい物は多く無い?そうでは無くてこの真剣な選び方。ただ食えば良いと言う物では無い。食事も修業。そう考えて食事をしないと元気に生きて行く事は出来ない。人間様に餌づけをされなくてもこうして生きて行ける。その眼差しは厳しかった。これからそんな生き方をしなはれ?そう言われていた。
余り美味くはネエな?そんな面はしていたが贅沢な食事をしていた。どんなに腹が減っても同じ物を食い過ぎるな。猿にも厳しい冬。それでも箕面の猿は完全に野生に戻っている。人間様から餌を与えられなくても立派に生きて行ける。人間様もそんな生き方が求められている。高齢化社会は厳しいぞ。そう言われていた。
良く見ていると色んな事を教えられていた。人間は猿より賢い。その賢さを失った時、人はどう生きるのか?生きられるのか?そんな事は関係ないと多くの人は思っているがそんな事は無い。俺が言うのだから間違いない。良く見ると猿の行者が語り掛けていた。このピンボケがその事を証明していた。
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