秋の日のヴィオロンの溜め息(2)武田尾編
2日間留守しただけで武田尾の紅葉は進んでいた。しかし今日の目的地は工事現場?と言われても?この武田尾ではとんでもない堤防とその上を通る道がこれから2次工事を迎える。何の為に行われるのか?防災工事?しかし肝心の武田尾温泉は壊滅?そんな事を言われても関西人は殆ど知らない。
この駅前の景色も足を停める人は居ない。この駅前も半世紀前には福知山線の鉄路があった。その頃はまだまだこの地域も対岸の道を通る車と人でそれなりの賑わいがあった?半世紀前と言えば親父もすっかり大阪人になっていたが、この駅を降りる事は無かった。会社に入社して最初の秋、この先に道場には来ているがこの駅の記憶は全く無い。
今は福知山線も新路線になりこの武田尾の駅もトンネルと鉄橋の上。普通電車しか停まらないがその本数は一時間に4本。待ち時間も殆ど無いに等しい。その利用者は朝夕の通勤通学の地元の人以外は殆ど利用客は少ない。そんな駅でもこれからの紅葉の時季と春の桜の園見学者は多くなる。その駅をもっと利用客を多くしないといけない?
この駅の周辺には素晴らしい自然がある。そして素晴らしい堤防のかさ上げ工事が行われている。しかしその工事が完成しても肝心の温泉旅館が壊滅する。そんなバカな事は無いだろう?何の為の堤防かさ上げ工事?その問い掛けに行政は答えを持ち合わせていない?そんな事は分からない?関係ない?個別の地域振興策は考えられない?担当の部署の無い?そんな事は無いだろう?そう考えていた。
この素晴らしい紅葉もまだまだこれから。ところが所謂(いわゆる)武田尾温泉は壊滅。それは西宮側の武田尾温泉の話。?西宮側に壊滅の危機とはどういう事。それはここを流れている武庫川にある。上流に向かって左が西宮側。右は宝塚。行政の区分が違う。武田尾温泉と一言(ひと言)で言われても実態は全く違う。?
こちらは廃業した旅館。西宮側。この旅館の前に立派な堤防が完成している。その堤防の上に更地が用意され、この堤防の下になった旅館が営業を再開するかもしれないと言われているが、そんな期待は難しい。精々足湯のスペースと軽食の提供。その程度の活用しか期待は出来ない。信じられない事に行政の活性化対策は無い。?
これがその現場。この工事が完成すると立派な堤防とその上に道が出来る。その道をどれだけの人が通ってこの地域は勢いを取り戻すのか?その青写真は行政は手にしていない。その為にこれだけの工事が行われる。そんな事は西宮市民は言うまでもなく兵庫県民も知らない。
それでも何も問題は無い?それは絶対に許されない。どうして?この立派な工事は無駄な公共工事では済まされない。それともそうなの?知らないと言う事はそう言う事ではないだろう。それともそうなの?その事が問われている。この工事の完成時期は1年後。その先は関西財界でも関係ないと無関心を装う?この問題は西宮市議会で共産党議員が質問している。その回答は誰も知らない。親父は知っている。(どうでも良い)確かに。工事は着々と進められている。
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