茨木市大門寺 安威川ダム 紅葉の名所は空海が9年間も滞在していた
本日の目的地大門寺の紅葉は少し早かった。このお寺さんを知ったのは始めて無駄な公共工事の代表と言われていた安威川ダムの工事が再開されて間もなくだった。ダムの本体工事が中断された理由は政権交替でそれ迄のずさんな公共工事の見直しが行われたから。
しかし結果的にはダム工事その物は工事の規模を少しだけ小さくして工事の金額を押さえた。それでも数百億円。詳しい金額は知らないが止められない理由があった。それは工事の補償交渉が妥結しダムに沈む移転先が決まりその工事は言う迄もなく、立派な付け替え道路、橋、トンネルが完成していたから。
この奥の集落は素晴らしい自然環境に恵まれているがいずれその集落も限界集落になる。住んでいるのは高齢者が殆ど。若者達は山村では働く場所が限られている。この地域の活性化の起爆材として期待されているこのダムも完成は3年後。その時は多くの人がこの現実を語る事は出来ない。
規模は違うがあんなに毎日の様に報道されていた東京の八ッ場ダムも同じ。(規模はもっと大きい)。そんな事はどうでも良い。そんな事は無い。こんな事を繰り返していると国は破産する。そんな事は誰も考えていない。親父はどうだろう?親父は茨木市のこの地域の活性化の野次馬になっているだけ。
3年後素晴らしいダムは出来ても何の役にも立てないに違いない。この茨木北部地域は5年後には素晴らしい発展を遂げる。しかし多くの茨木市民。関西人はそんな事は全く知らない。関係ないと思っているのだろう。そんな生き方をしている。親父も部外者。それでも情報の発信は誰よりも出来ている?
こんな立派な橋と道とトンネル(後でお見せする)が出来れば、無駄なダムと言われても大阪府は中止出来なかった。専門委員会の学者先生の意見を聞いて工事は再開される。このダムの目的は洪水対策。ところがこの川が茨木川と合流する上流は堤防が途中迄しか整備されていない。
その下流(茨木市内から摂津市内)の川底には堆積土砂が川の中一杯に2メートル以上?溜っている。その理由を河川管理者に聞いた時(これで洪水時川が氾濫する事は無い)と断言された。その言葉は信じていない。河川管理者はその程度の認識。学者先生はその程度の事も知らないだけだろう。
本当に彼等の知識はその程度だからこんな事が罷り通る。北海道新幹線と同じ?もっと悪い?どっちだ。どっちも愚者も賢人も判断出来ない。個人的な意見?確かに。そんなこともどうでも良い。数年後(3年後)には間違いなく素晴らしいダムが完成する。ならばその活用方法ぐらいは知らないといけない。
この立派な歩道。この右の生活道路もダムに沈む道の迂回路になっている。バスも通る。しかしこのバスの間隔。2時間に1本。地域住民は誰も利用しない。利用するのは余所者。このダムが完成して見学者が多くなってもそれは変わらないだろう。
親父はこの坂の下で左の団地に行くバスを利用しているからこの道を歩いている。メタボな親父には一石二鳥の急な坂。左には素晴らしい眺望が開けている。この景色もこれから寒くなると中々来れない?そんな事は無いだろう。この坂の先にはダムの工事が変化している。年内にもう一度来れるだろうか?
このサッカー練習場はこの地域の子供達が練習しているのでは無い。自転車で市内の子供達がやって来ている。ダムを造ると言う事はこういう事もしないといけない。今日は天気も良くて遠く生駒の山頂も見える。平安の昔、この近くのお寺さんを空海が訪れているが、この地で何を念い(おもい)何を考えたのだろう。この地に9年間も滞在している。
平安の昔。と言われても何年前か分からんだろう。今から1300年前。空海がまだ修行僧だった頃。この地で9年間も滞在して野山を駆け巡ったに違いない。遣唐使船に乗って中国に渡り真言密教の教えを授かり2年で帰国した後はこの地は懐かしの地になっていたのだろう?それだけ人生が変わっても真言密教の布教の魂は不滅だった。今同じ事が求められている?
それではお待たせしました。大門寺の紅葉です。ここはまだ山門の入り口のその手前。本当の紅葉の素晴らしさはこの先です。しかし残念ながら紅葉の盛りはまだでした。半月後?加えて今年も枝葉の先と表面が夏の暑さで枯れている。瑞々しさが失せている。それでも写真は良いとこ撮りが出来る。親父の期待に答えようとしていた。それだけで充分でした。
山門の中は先の台風で社務所が倒木で叩き潰されていた。幸いに本堂は無傷だったが自然の猛威を見せつけられる。しかしモミジの大木は残されていた。紅葉の兆しはまだなくて青々としていた。それでもこれだけの写真は撮れる。
住職に教えてもらいたい事があったがアポも取っていなかったので、取り次ぎの女性から来客中で対応出来ないと断られる。しかし用件のみはしっかり聞かれる。不愉快。役所でも良くそんな対応をされるが大概、嫌みを言う。用件を聞いて対応が出来ない程不愉快な物は無い。
ただそんな失礼な事は言わなかった。賢いワンチャンがポーズを取ってくれる。これで吠えられたたらどやしつけられる。確かに。賢いワンチャンでした。この後、ダムの建設現場を見て案内所に向かう。そこでもダムの完成を気にしている人がいた。
親父とは全く違う考え方をしていたがどちらが正解かは結果を見れば分る。このダムが洪水対策?そうはならない事を誰も知らない?そんな事は無いだろう?四国愛媛肘方(ひじかた)豪雨災害を知らない?ここのダムは想定外の豪雨に堪えられず洪水時に放流。大災害を引き起こしている。それも例外。そう言われるのだろう。続きは明日。
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