狭山池博物館行って来ました。大阪北部に住んでいると知らない?
ここは昨日の大阪駅前。大阪市の都市開発計画で大阪駅前には第一から第四迄の商業ビルが完成しているが、このビルは老朽化している。ただ立て替えの話は聞かない。この建物の前にある阪神デパートの1期工事が終了。6月にオープンする。
大阪駅前から梅田新道迄の道。この道は関西人でもあまり知らない。この場所は全国的に有名な「自治宝くじ売り場」年末ジャンボは行列ができる。親父は興味が無いけれどここで年末の運勢を占う人も少なくない。この近くに大阪駅前第三ビルがある。そこに大分県大阪事務所がある。たまに出掛けるが大阪人には相手にされない?どうして?興味がない?大分の良さが何も通じない?そんな事は無いだろう。
この傾向は更に加速する。知っている人は知っているが知らない人は全く知らない。それで世の中は成り立っている。お前の面白くもない情報なんて全く興味が無いとも言い切られる。そんなもんだろう。その原因もはっきりしている。過激な発言が少ない。そう言われても知らない事は記事に出来ない。もっと頑張らないと行けない?
正面の建物は阪急。という事は右は御堂筋。今この歩道は急ピッチで整備が進んでいる。その理由は関西人の多くが知らない。ここは駅前から少し南。御堂筋の始まり?それでもここは一方通行ではない・歩道が広がり放置自転車の駐輪スペースも出来ている。久しぶりに歩くとここは何処?そんな感じ。左の阪神百貨店1期工事が完成しお店の改装、商品陳列が終わる6月にはもっと綺麗になる?
阪神百貨店一期工事の外観は完成。このエスカレータは外付けの物。雨の日は傘をささなくても濡れない?それは無い。何でおしゃれな庇(ひさし)付けなかったのかな(構造上難しかった・)そんな事はネエだろう?この方がオシャレに見える?歩道はこの右にゆったりと確保されている。ハイ。本題に入りましょう。
南海難波の駅は外国人観光客が関西空港から大阪、京都、奈良観光の為に到着する駅。しかし、この駅の構造が重い荷物を持って移動するには階段、エスカレーターで難儀をする。だから重い荷物を持って移動する外国人観光客は電車の移動ではなくてバスを利用すると言われている。
狭山駅は3番線から。12、16分発。これはホームの駅員に教えてもらう。因に高野山に行く時には急行橋本に行き終点で乗り換える。直行の特急の便は少ない。初めて高野山に行った時、その事が分からなかった。今日も目的の駅1つ手前で降りる。
目的地の駅到着。そう思って降り立った南海高野線「狭山駅」しかし、なんか様子が違う。親父の感性がそう囁いていた。根拠は何も無かった。電車から降りた人が少ない。ただその感じは間違っていなかった。その張り紙を見て苦笑する。
この看板を見ればもう間違い様が無い。そう思っていた。それでも目的地は分かりにくかった。住宅地の狭い道を歩いていると車が徐行しない。運転者を見るとその多くが高齢者?おっさん、おばちゃんも居たが彼等は車は凶器だとは知らないのだろう?人の横を通る時には徐行する。その程度の事が分からない。
最近の歩行者保護の安全対策は白線の上にガードレールがいる。そうしないと歩行者の安全は保てない。その程度の事が分からない。そんな危機感はまだ無い。これから多くの観光客が駅から歩く様になった時、その程度の街造りをしないと行けない?交通安全は口先だけでなく泥臭い取り組み。それが出来無ければ自分で気を付けるしか無い。
狭山池は住宅地の上にあった。正確にはこの池が造られた1400年前には住宅地は何も無く見渡す限り盆地が開けていたに違いない。その当時からこの地帯は開墾され大事な耕作地帯だった。その農地を守るためこの大きなため池が造られた。その壮大な土木工事がどのようにして行われたのか?そんな事は多くの人々は知らない。
この溜め池の土木工事の大きさはここから下の住宅地を眺めるとよく分かる。奈良時代の終わりにこれだけの溜め池が造られたのは凄い事であった事を改めて思い知らされる。そんなこの国の歴史を私達は殆ど知らない。古代の歴史にはロマンがあると言われても、世知辛い現在の日常にはそんな事を考える余裕も無い。その生き方をそろそろ変えないと行けない?どうして?その事は棺桶に入らないと分からない?
現在この溜め池は洪水対策として整備され近くに立派な博物館がある。こんな立派な建物を何の為に造られたのか?そんな説明責任は果たされていない。完成は2001年?世界的建築家?安藤孝雄氏設計の博物館は贅沢なコンクーリートの建物。ただ拝観料無料ではこの建物を維持管理はどうしているのだろう?
余計な事を心配していた。運営もボランティア中心?この溜め池の機能も洪水対策の調整池に大きく舵を切っている。ただその事業費もただではない事を大阪府民は知らない。知らないという事はそう言う事。関西のマスメディアもその他の調整池の報道は殆どしていない。
東京でも同じだろう?5年足らず前、無駄な公共事業として事業の凍結がされていた八ッ場ダムの工事再開にどれだけの税金が投入されるのか?そんな事は誰も知らない。その費用対効果は完全に無視されている。関西でも先月部分開通した新名神高槻ー神戸間43キロ足らずの工事費。7700億円。
そんな事は全く知らない。知らないという事はこういう事。それでも便利になる事は素晴らしい?洪水の心配から解放される?歴史は繰り返されると言われているがこの公共事業費のツケは等しく全ての納税者が負担する事も理解されていない。そんな生き方が問われていた。
大阪府立狭山博物館。その建物内部の展示物に圧倒される。建物は建築デザイナー「安藤忠雄」設計。その素晴らしさは何度も来ないと分からない?ここは建物の外。東大寺を再建した重源が狭山池堤防の強化の為に運んで来た石棺の実物は館内にもある。もう一度行かないと行けない。
狭山池が完成して1400年。凄い土木事業が何の為に行われたのか?そんな事は殆ど知らない。親父もそうだった。現在の時代になってもその大修理が行われているがその大事業も一度ここに来ただけでは分からない。そんな事もどうでも良い?そうではない事もこの博物館で偉業を知ればよく分かる。そんな博物館のコンクリートの壁も水垢が浮いていた。
館内の展示物で圧倒されるのがこの壁。平成の大修理で1400年の堤防断面が展示されている。世界に例を見ない迫力と歴史を感じさせる。しかしこの古い歴史を持つこの灌漑用水の溜め池も大地震で完全に破壊され放置されていた時代もある。30年前に大規模な発掘調査と14年にも渉る(渉る)大改修。それを記念して造られたこの博物館。知らないという事はこういう事だろう。
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