造幣局の通り抜けは明日から。その前に貨幣記念館に行く。
久し振りの造幣局は地下鉄谷町線南森町駅から少し歩かないといけない。地下鉄は年寄りには似合わない。階段を歩く高さ(深さ)が半端では無い。それでなく出口を間違うと道に迷う。市電では考えられなかった事。それが分っていれば素晴らしい景色を見る事が出来る。
造幣局はこの先、大川べりにある。大川と言われても分らない関西人も少なく無い。淀川が今は流れが変わり大阪中心部を流れている川は旧淀川(大川)と言われているが、なぜ流れを変えなければいけなかったのか?その程度の事も知らない人は多い。大阪は水の都と言われて久しいがその面影は今は無い?
JR東西線。大阪市内を東西に走り抜けるこの路線は尼崎で福知山線に合流して宝塚、丹波篠山、福知山、そして日本海側山陰線に繋がる。福知山線で起きた大事故は今では殆ど忘れ去られているがそんなに昔の話ではない。国鉄民営化で1番おろそかにされた組織のあり方。責任の取り方。そして働き方。それは今でも何も変わっていない? ただこの東西線の安全運転は大きく変わっている?
ようやく造幣局の看板が見えて来る。この看板の上の川が旧淀川(大川)淀川の流れを変えた明治の土木工事の凄さを現在の多くの人達は知らない。ジジババはそんな事を知らなくてもお迎えの時は近いが、これから長生きをしないと行けない若者達がそれではアカンやろう?
昨日、新幹線の中で一緒になった若者にその事を教えたが通じる事は無かった?人それぞれの考えは違い?人の事はどうでも良い?そうではない事をこれから思い知るに違いない。仮にそうではなくても世の中はそれ程甘く無い?役人や警察官が悪事を働く世の中?バレなければ何でも出来るとでも思っているのだろう?バカタレが。
関西の偉人。医者。オランダ語を通じて明治の夜明けに貢献した多くの塾生を教えた。大阪で悠々自適の生活をしながら地位を確立していたが、江戸幕府の御典医として東京に呼び出されて間もなく過労で息を引き取る。幕府の医者なんかに成らなくても素晴らしい功績を残していたがその名声も多くの現在人は知らない。親父もここ近くに墓所があるとは知らなかったがお参りは出来なかった。門が閉じられていた。
この先が大川に掛かる銀橋。親父達が大阪に来た事はこの通りを市電が通り、これほど広い歩道も無く綺麗でもなかった。それでも人の往来は多く活気に溢れていた。今は高層住宅地が左側。右に造幣局がある。この造幣局の建物は古い。明治天皇が3日間見学している。その当時の大阪が文明開化のまっただ中にいたのだろう?
心配された造幣局の桜はちょうど見頃?流石に管理が行き届いている?しかし、桜の品種が違う。そして今年は外国人が多い。明日からの通り抜けを前に静かにお花見が出来ると思っていたが大違い。日本の桜の見事さに歓声をあげるの良いが声がデカい。ところが外国人だけではなく日本人も負けてはいなかった。耳元で歓声をあげるバカが居る。親父から怒鳴られる。怒られないと分からない?怒る人もいない。
今年の桜は「大手鞠」?ただ桜は何と言っても観賞用に生命力は感じられない?綺麗な花は多かったが生きる力を感じさせるのは笹部新太郎氏が言われる様にヤマサクラかもしれない。そのヤマサクラの素晴らしさは関西では吉野の山に違いない。吉野山の花見ももうすぐ終わる。満開の桜が散ると蒸しかえる様な葉桜が生きる力を教えてくれる。ただそんな生き方が出来る人は多く無い。
これはまさに桜というより芸術品と言える。観賞用として園芸師が精魂を込めて品種改良をした賜物だろう?只々素晴らしい。美しい。それだけだろう?ただそれも愛情を込めて育て上げないとこの美しさを保つ事は出来ない。この桜の命は長い。来週の通り抜けのイベントが終わる迄咲き続けるに違いない。
多くの外国人観光客がこの時期にこれだけ多いのはネットで情報を仕入れているからだろうか?明日からは込むからという事も知っているのだろうか?明日からはもっと多くの人達が押し寄せる。それでも平日。仕事をしている人は週末でないと来れない。という事はおばちゃん達が多い。マスゴミも多く押し寄せる?やめてほしいね。
桜の名所は数あれ度その多くを殆ど知らない。多くの花見の場所で静かにその美しさを鑑賞出来る場所も少なくなる。この場所も以前はそうだった。ところが通り抜けの桜の美しさをズルして1日前に知る事も例外では無くなっている。1番不愉快に感じる事は大きな声で歓声をあげるバカ。
その気持ちは分かるけど自分達ばかりではない事位分かる品位を保ちたい。それは無理かもしれない。そう言う感性は理解されない様になっている。京都仁和寺の桜も今年は見頃を過ぎる?「ワタシャお多福御室の桜鼻は低ても人は好く」今年は季節が一月早い?最後にそんな桜をお見せします。
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