株価急落?それでも自分の生活は関係無い>この危機感の無さ。
中山従走路の前半(後半)が見える。右側からここ迄来るのに2時間は掛かる?これは予想以上にしんどい。お奨めは今、親父が歩いている分割した歩き方。一度に歩くと相当の体力と時間を要する。一度歩き通しても2度とは歩きたくなるに違いない。
それ程にしんどい。景色を眺めながらおにぎりを食いながら「般若心経」を学習する。今、修行中の歩き方。それはこの山裾迄開拓された住宅造成地の中を走るバスを利用する事です。それでも充分足腰を鍛える事が出来るから不思議です。
さあここから下りです。下に見える住宅地の上迄一気に下る。高所恐怖症の親父がこの崖を登った時の事を思い出す。あの時の恐ろしさが今は笑えるから面白い。どんなに怖いと思っている事でもその事から逃げ出さなければ意外に道は開ける。
人間は余計な事を考え過ぎる?出来もしない事をやる為にどうしたら良いのか?そんな事は考える事すら意味が無い。何故なら出来ない事をやろうとして出来る可能性は殆ど無い。そんな簡単な事が分からなかった。ではどうすれば良いのか?
これも簡単な事です。その事を誰も教えては呉れない。(例外は居るけれど)色んな人が多くの事を語るけれどその殆どは役に立たない。その一番の見本が政治と経済。簡単な処では友達付き合い。多くの人が上手くやろうと考えるが上手くいく筈が無い。行ったとしてもそれは偶々(たまたま)。次は違う事をやらなければならない。
異次元とか言われた日銀の金融緩和。市場にお金を大量にばらまいても金融機関迄。その先で流れが止まればそんな政策は一気に暗転する。それ位の事がエリートでも分からなくなる。彼等は自分達の考えを否定出来ないからである。
話はそれたが親父がこれ迄出来なかった事。その原因がそれだった。自分の固定観念を捨てる。自分の思い込みを捨てる。出来なければ出来る事を考えるのではなく出来ない事を考える。出来ない事を考えると出来る事が意外に多い事に気付く。不思議な事です。
今、学習している般若心経。それも誤解を承知で言い切ればその事に尽きる?「何もない。在るのは自分の思い込みのみ」出来ないと思えば出来る事を考えれば良い。それでも出来なければそれは君の所為では無い。誰の所為でもない。元々無かった事。
そう考えれば良い。そうすれば高い崖もたじろぐ事は無い?日本アルプス。マッターホルンは駄目だな。ならば上に立つ事はない。下から優美な姿を眺めれば良い。それはつまらない?処がそれすらも出来無い人の事を君はどう思うのだろうか?そんな事は何の役にも立たない?親父も般若心経の勉強中。これ位の話しか出来ない。
手掛かりの無い所を降りて行く(登って行く)事は出来ません。登山家にとってこれ位の崖は何でもありません。しかし山登りの初心者はこれ位の崖でも登り降りは出来ません。この崖で滑落すると大怪我をします。その為のロープがあります。ただこのロープも万全ではありません。足場を固めて補助的に体を支えるだけです。それが分かればこの高さは何の障害にもなりません。
ただその高さもこれ以上は無理だな。そう感じたら無理です。無理を承知で行動をすると危険です。それでもやらないといけない仕事、説明、会話、色々ありますがその時は間違いなく失敗です。親父は長い間訥弁(とつべん)でした。言葉に詰まりながら絞り出す様な話は誰も聞きたくありません。
反対に流暢な爽やかな自信にあふれた言葉は人に心地好い快感を与える事が出来ます。しかし本当に大切な事は何が出来るのか?その事です。今、一番問われている事。一番見失われている事。それはその事です。
今は政治も経済も会社の業績も安定している?それならば人々はもっと豊かになるべきです。今この国に生活困窮者がどれだけ居ると政治家と官僚、経営者達は考えているのでしょう?オバカなテレビを見ながら人々はその批判も出来ない。
その結果はどうなるのか?これ迄何度も経験した「敗北感」です。そうならない為に今こそ「般若心経」が必要です。(アホ)そう。若い頃「バカになれ」と言われた言葉です。固定観念。無知。恥知らず。そう言われない為にこの崖と対峙していました。何も余計な事を考えないで集中する。それを体験する事は快感かも知れない。
前回ゴール寸前で足を踏み外した所。左の足を取られているから(足を踏み外す)体のバランスは外(下)側に倒れているが、一瞬にして体の向きを立て直して滑り落ちている。その時は本当に感動だった。運も良かった。下は砂。そうで無ければこの短い崖でもただでは済まなかった。ありがとうございます。感謝し手を合わせていた。
暗くなる前に山を出ようとと思いながら先を急ぐ。「幽霊の正体見たり枯れススキ」盗作。ゆっくり歩けと警告を受けていた。谷の水も暗い。写真が明るいのはISO感度を上げているから。ここ迄歩いて来ると出口は近い。山を出ると見事な夕陽が祝福していた。
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