台風一過。一気に秋が深まる。中山観音阿吽(あうん)の仁王に似て来る?
秋が一気に進んでいた。昨日の台風はマスコミが大騒ぎをした割には大した事は無かった。こんなことを言うと叱られるが大阪北部の影響は殆ど無かった。私鉄が台風の進路を見ながら遅く迄運転したのとは対照的にJRは速めの運転休止だった。
行政の避難準備、避難勧告の情報も早かったけれど、災害に対する対応はこれが前例になるに違いない。ただサービス業の人達も同じ対応をこれから出来るのだろうか?その事が問われている?親父は今回の対応はやり過ぎ(きめ細かさが無い)と思うけれど。
台風一過。「どこに行くか?」嬉しい迷い。処がモタモタして出掛けるのが遅くなる。それでも中山の観音様なら庭の様な物。山門の阿形(あぎょう)、吽形(うんぎょう)の仁王が良く見ると段々似て来ている?参道の紅白の牡丹が見事な花を咲かせていた。10月も明日から後半。今年は親父も大輪を咲かせなければならない?(無理だな)そう思う。それでもそんな予感がしていた。
閻魔大王に挨拶をして奥の院の道を歩く。片道2キロと侮るな。往復4キロの参道は楽な道では無い。先週。この時間から歩いて帰りはゴール寸前で足元が全く見えなくなったので今日は中間の休憩所迄。歩きを2日。全く休んでいるので足元は重い。
谷の水量は昨夜来の雨で少し多い。砂防ダムを流れ落ちる水量にも勢いを感じる。それでも台風の大雨の後ならこんなもんでは無い。元気があれば右の東尾根コースを歩くが今日はその勢いも無い。ただ元気があってもこのコースを山頂迄歩いた事は無い。このコースはそれ程にしんどい。
距離は3、5キロ。距離は短いが健脚で無いとお奨め出来ない。ただコースは登りが急だがその後は右下に住宅地を見ながら登る。最後の尾根の手前に谷がある。その手前の登りと谷を越した後の登りが初心者には無理。親父はその谷で住宅地に抜けバスで帰る。それでも舐めたらアカンよ。今日はこの谷の左の平坦な道を歩く。
ここ迄は谷から50m近く登っているがこの看板通り歩くと谷と合流し、飛び石を越える。そこから先が大変になる。最初は砂防ダムを越えその先の道が整備されていない。道なき道を越えるとはこう言う事?そう思いながら岩を這い上がっていた。
この案内板にそんな解説は無い。反対にこの尾根を登ると奥の院参道に出る。この道を登ると良く分かるがこれも楽な道では無い。ただ違うのは尾根を登り切ればその先は平坦。足元は良くないがそれが昔からの参道。その道を帰りは歩く。昔の人はこの石段の道をどんな思いで歩いていたのだろう?
今日歩いたのは一番下の道。真ん中は東尾根コース。一番上は看板が案内している平坦と思われる道。処が皮肉にもこの道が平坦なのはこの先迄。この先道が谷を渡ると一気に登りが始まる。反対に今日歩く道はこれから一気に厳しくなる。しかしそれは尾根を登り切る迄。人は見かけに因らないと良く言われるが山道も同じです。
ここ迄上がって来ると尾根の頂上は近い。ただそこは奥の院迄の中間地点。この道を多くの人が毎日上り下りをしている事を親父は知らなかった。その殆どが奥の院参拝の回数ラリーをしてスタンプを押している人達。奥の院参拝回数を競う?親父にとっては信じられない風景がそこにはあった。その事が是か非か。どうでも良いが歩いている年寄りは当然元気でないと歩けない。それは確かです。
本日の目的地。正式の名前は表示されていない?そんな事はどうでも良いが立派な屋根付きの休憩所。時計と温度計もある。誰も居ない椅子に腰掛けながら大阪平野を眺めていると時が止まっている。音の無い風景を暫し楽しんでいた。でもゆっくりし過ぎると又石段の道が見えなくなる。
ここから参道を引き返す。今日は明るい内に入り口迄歩けそう。
| 固定リンク
コメント