猪名川町。紫合(ゆうだ)から道の駅「猪名川」迄。天気は最高。歩いた距離は2キロ足らず。
猪名川町は川西市の左上にある。右は能勢町。平成の市町村合併で多くの村や街が消えているが。この町はどっこい生きている。能勢の町は何度も車で走り抜けたり電車やバスで訪れる事も多かったが、この町は何故か「お呼び」が掛からなかった。
今週は月曜日から欠かさず行って来ました。最初のきっかけは猪名川の源流について学習に行った時。その時多くの事を知り、源流の前に町を知る事から始めた。このバスの地名は何度も聞いてもすぐ忘れていた。「ゆうだ」殆どの人が読めない。
それも当たり前。こじつけでこの漢字を当てている。殆どの人に聞いて見ると「しあい」と読む。紫合で「ゆうだ」と呼ばれるのはこの地方の猪名川の川面から立ち上るモヤが紫雲松と呼ばれていた松と重なって見えたからと言われるが定かではない。
天気は最高。写真も光り過ぎ。明るさの設定をオートにしているが日差しが眩しかったので、こんな物かもしれない。バスの中で2人掛けの座席。途中で乗り込んで来た御婦人が座っていたがいきなり日差し除けの布を引き下ろそうと立ち上がる。
当然バタバタするので親父から怒られる。「バカタレ。外を歩く時はどうするの」御婦人も然るもの。その時は日傘?聞き取れない振りをして希望に応えてやる。(アホ)これから明るい日差しが恋しくなる。それでも御婦人は陽に焼けたくない?
猪名川の上を歩いている。これからこの源流迄遡るには10里(40キロ)近くを歩かなければ成らない。当然バスで行くが来週は可能な限り歩きたい。歩くと本当に多くの景色が見えて来る。今日は元気な叔父さんと話をする事が出来た。
懐かしい芋掘りの準備をしていた。芋掘りの準備?イモは畦の中にある。畦と言われても分からないだろう?土を蒲鉾の様に盛り上げている。その中でイモは大きくなる。その畦の上にはイモに栄養を取込んだ茎と葉っぱがある。そのツルを取り払っていた。田舎で収穫の喜びを感じた様に叔父さんも嬉々としていた。
叔父さん。澄ました顔でポーズを取ってくれる。お孫さんの結婚を楽しみにしていた。体はガタガタになっているが元気に仕事ができるのが一番嬉しいと言っていた。色んな事を教えて頂いてありがとうございます。体に気を付けて長生きして下さい。心の底からそう思っていた。
今月も後1週間で終わる。殆どの人がその記憶の中から消えた?TPP交渉。この言葉の意味も知らない人が少なく無いがアメリカと日本の利害が対立し、更にアメリカのごり押しでこの交渉は成立しないとも言われているが、成立しないでは安倍政権と経済界は困る?国民はどうなのだろう?
この交渉が妥結すれば外国からの農産物が安い値段で輸入され消費者は歓迎と短絡的に伝えられているが、本当の処はどうなのだろう?殆どの消費者は知らない木材価格の暴落。その原因はお間抜けなこの国の林業育成の施策。
殆どの都会人は山を歩く事が無い。親父もそうだった。多くの国有林を管理している役人がどれだけ居るのか?そしてそのお役人がどれだけ森林の価値を維持したのか?その実態は惨憺たる状態に成っても森林の価値が蔑ろにされている。
農業も全く同じです。国の食料の自給は国の安全保障に関わるがその事が理解されていない。イイエ。正確に言えば食についての認識が余りに低い。人間が口にする食料の安全が保てない。その現実がこれです。
田んぼに雑草が増えればその周辺も一気に耕作放棄地に成る事を知らないのだろう?知っていてもどうにも成らない?お米の大切さを考える事が出来ない?森林が荒れ果てる。その結果は国の盛衰に関わる事をお間抜けなテレビは伝える事も出来ない。
民放のCM。ビールと健康食品。住宅。マンション。車にその他大勢。こんな宣伝費の垂れ流しも長くは続かない事が分からないのだろう?ビールも最近全く口にしない。情けない事です。煙草も吸わないしゴルフもやらないしパチンコも競馬も。飲み屋さんにも行かないしこれで消費がどう盛り上がるのだろう?
(アンタは関係無い?)そんな人がどれだけ居ると思っているのだろう?ビールが売れる方法教えましょうか?それはダイエットに効果があるビール?(コラ)。ビールの価値は仕事を終えて家に帰り風呂に入って汗を流し風呂上がりの食事の前の1杯。
あの何とも言えない快感は絶えて久しい。今、この国でどれだけの人がそんな生活をしているのだろう?同様の代わり映えの無いCMを垂れ流せば売れると経営者達は思っているのだろうか?ビール業界もこれから凍り付く?間違いない。
豊かな時が流れている。ただ全国各地の田舎に共通する問題。それは多くの若者達が田舎では大学に行けない。大学に行かなくても農業も漁業も林業も出来る。しかし、現在の若者達で学業の成績が良ければ田舎に残る事は無い。そして一旦都会で生活をすれば田舎に戻る事はない。
それ位の事が分からない政治家と官僚達。そしてそんな政治を期待する田舎の人達。何度も言われた地方の時代。その現実がこれです。経済大国とは豊かさを何処かに捨て去らねば手に出来ないのかも知れない。地方の生活は間違いなく豊かです。ただその生活は老い朽ちて行くだけに違いない。それでも懸命に生きている。
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