東尾根コース制覇。先日の残り。恐るべし。
先日上がって来た道。山の神は親父の体調を考えて先日はここで終わりにしてくれたのだろう?この下の谷から反対側の尾根に登る道も容易では無かった。この東尾根コースは尾根を登り詰める迄、3、5キロ。このコースは中級者向き?初心者でも簡単に歩けるが途中の標識が全く無い。この下の標識を見て痛感する。
谷の向こうにある標識。先日この標識を見て今日降りて来た道を上がる。正解はこの右を登らなければならなかった。しかしどう見てもこの右の標識朽ちている。この道を奥の院からの帰りに軽々と歩いていたおじさんは、歩き慣れているからそんな芸当が出来るのだろう?
もう一度この道を歩く事はないに違いない。その理由は自分で歩いて見て実感していた。この道を平然と歩ける人は山ガールと元気の良い中高年のハイカーだろう?この先、谷沿いに少し歩いて峰に上がる。その先はダラダラと登りが続く。
この豊かな水もそんなに上からは流れ出していない。それでもこの水量。この山の深さが良く分かる。しかし、今日は昨日程の水量は無かった。今夜から台風の影響で又、この清らかな水は一気に谷を流れ下るのだろう?この山の豊かさを痛感していた。ただ信じられない事にこの右の崖の上はアスファルトの整備された道が通り、住宅地が開発されている。
道は整備されている。ただ最近の事ではない。このまま進むとこの道も荒れ果ててしまうだろう。ただこの道は行き交う人は少ないが、中山寺奥の院の熱心な信者が毎日の様に歩いている。その所為でこの道は綺麗に保たれているのかも知れない?
この坂を越えると尾根に出る。その尾根が暫く一気に登る。今日は楽に歩けると思っていたが甘い。先日この道を歩いていたらくたばっていたに違いない。罰当たりな生き方をしているが、山の神はそんな親父の屁タレを知っていたから手前の谷で先日、引き返させたに違いない。
今日は天気が良く無い。それでもリュックにカッパを入れているので傘は持っていない。気を付け無ければいけない事はこの程度の道でも足が滑る。足が滑ると当然両手を付かなければいけないが、傘を差しているとそれが出来ない。その程度の事は考えて行動しなければならない。
視界が開ける。天気が良く無いので霞んで見えるがそれも又良し。この山の深さが良く分かる。左の尾根を先日歩いて今日はその続きを歩いている。右側の尾根が奥の院に通じる参拝の道がある。この道も厳しい。今歩いているこの東尾根の道は従走路合流迄下の入り口から3、5キロ。結構時間が掛かるし楽では無い。
目的地到着です。中山駅3、5キロのこの標識は初めてこの従走路を苦しい思いをしながら歩いた時見ていました。あの時、何故かこの道を辿らなかった理由は明解ではない。偶々だった気がするが何故か胡散臭かった。
今日、2日掛かりで歩いて見てそれは正解だった気がする。尾根を少し歩いて急な谷を越す道が初めてだと戸惑ったに違いない。その情報は全く無かった。結果的には奥の院迄1、2キロの表示に誤摩化されたが道を間違えなければ奥の院から駅迄2、2キロ。距離的には大差なかった。
今日でこの道の全てを歩いたが近くに住宅地があるからと言って侮ってはいけない。一番の問題は途中でトラブルに合っても自力で山道から抜け出す体力が求められる。驚いた事に多くの人が毎日の様に奥の院に参拝しているが、その情報が伝えられる事は無い。
彼等は自分達ののスタンプラリーの事しか考えていないのだろうか?人の為に役に立つ?その事をどれだけの人が考えているのだろう?そんな罰当たりな信仰の道では無い事を誰が教えているのだろうか?この国の豊かさとはその程度の事かも知れない?
最初に歩いた方向に従走路を歩く。この時☂が強くなりおにぎりを食いながらカッパを着る。このカッパは安物で四国遍路道で買った物。カッパの良いものは☂を通さず体から出る熱気は発散してくれる物。
でもこのカッパは四国徳島の遍路道。2日目に買って大変役に立った。久々のご対面。チャンチャカチャーン♪。雨に濡れながらニンマリとチャリを漕いでいた遍路道を思い出す。高知と愛媛の遍路道は電車とバスを乗り継いでいた。
田舎でもガキは電車の中で喚いていた。何処でも人の生き方はレベルが低くなりました。(あなたもガキ達に取ってはうざい親父)確かに。四国遍路道もまだ半分。八十八カ所を廻り終えても真言密教の教えは何も分からないに違いない?
2日掛かりで歩いた東尾根コースが見える。真ん中の尾根。手前の住宅地がその尾根と平行して延びていた。こうして見ると大した事無い様に見えるが尾根を上り下りしながら最後は谷を越える道は3、5キロとは言え結構な山歩きになる。
その尾根を登り切ると従走路。その道を今引き返している。この先で住宅地に降りるがその道も楽ではない。住宅地に降りないで直進すると絶壁を降りなければならない。高所恐怖症の親父にその選択は無かった。
この道はハイカー通行禁止?何でこの鉄パイプがこの道を遮っているのかが分からなかった。当然案内板もない。ところがこの道が下の住宅地に降りる道だった。下の出口にもフェンスがあり鍵が掛けられていた。地元の人しか知らない道。
親父は教えてもらって下からこの道を一回は途中迄。2回目に上迄上がる。今日、その道を降りる。住宅地の下の道にはバスが通っている。☂で濡れている砂岩は浮き石が多い。足を滑らせない様に慎重に降りる。
雨上がりで足元は良く無いが大雨が降るとここは水が流れる。そうして出来た道がこの散策の道に違いない。ところがこの道も下の団地から奥の院迄参拝の人が往復すると聞いて驚く。ただ歩いて見るとその気持も良く分かる。しんどい道も何日か繰り返していると病みつきになるのかも知れない?
従走路が見える。この道を下らなくてあの尾根を進むと最後は断崖絶壁。その急な崖も楽しみながら上り下りする人がいるのだろうか?手がかりの無い崖を登り降りするのは「役行者」でも困難だったに違いない。親父の様なメタボな年寄りに出来る事。それは手がかりになる木の枝かロープを手にしながら足場を踏みしめる事だろう?
少しだけ足元注意のガレ場を抜けると心地好い道が現れる。しかしその道も長くは続かない。風が強く視界は開けるが足元注意の道は続く。山道で足を滑らす事は無かったが、住宅地の下り坂が平坦になる最後のマンホールフタで右足を思い切り滑らす。左足にその衝撃が来る。一瞬、足首と膝の挫きを心配する。反射神経に助けられる。それでも左膝は今でも鈍痛がある。これからの生き方が問われていた。
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