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2013年7月30日 (火)

心に迷い起こらば困窮したる時を思い起こすべし。(家康)

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この辺りで雨が降り出して来る。でもカッパを2日目の朝買っていたので気にならなかった。土砂降りの雨では無かったが安物のカッパだったので蒸れる。雨に打たれる事は平気だったがゴルフのカッパ位に、体の熱気は逃がしてくれないと不快になる。

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広い境内。八十八カ所の廻り方は歩く人、車で廻る人、観光バスで廻る人、タクシーで廻る人。色々いましたが親父の様にママチャリで廻る人は流石にいなかった。ガイドブックには中古のママチャリで廻っている人の紹介があったが、そんな出合いは無かった。

意外に多かったのが車で廻る人。それもこの写真の様に境内迄乗り込んで来る人。こんな人を見るとさすがの親父も自分の事は棚に上げて怒りが込み上げていた。ここで雨は上がる。カッパをこの山門の下で脱いでいると声を掛けられる。神戸の人だった。この日はここ迄。徳島の駅前に戻りビジネスホテルに泊まる。

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4日目の朝。快晴だった。この道は車で家族で以前走った道だった。静岡から名阪国道を抜け和歌山手前の深日(ふけ)港から徳島に出て室戸に向った道。その道を自転車で一人で走る。因果応報とは言え哀しくはなかった。平坦な道にも登りがありそんな時は自転車を押していた。次に札所は田園地帯の山際にありコンビニで地元の人に場所を聞く。

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源氏と平家の戦いで高松屋島の戦いを知る人も少ない。平家追討の最大の功労者義経は戦いの天才だった。敵が予想もしない戦いを仕掛け成功する。平家を壇ノ浦の戦いで攻め滅ぼした後、京都で頼朝と対立したのが悲劇だった。

最大の功労者が最大の敵と思われ攻め滅ぼされる。これは今でも良くある話。歴史を学べ。歴史を知れ。本当の味方を失って鎌倉幕府は北条政子に乗っ取られる。しかしそんな幕府も長くは続かない。戦国の争乱の時代は今日の街を焼きつくし、天皇も公家も乞食同然となる。

まさに地獄さながらの世を制圧したのは刀と鉄砲の武家社会だった。今日多くの権力が世の中を支配しているが何時迄も続く権力は無い。皮肉な事にこの時代。空海の教えは難しくて庶民の生活に浸透していない。庶民がワラにもすがる思いで信じたのは親鸞の教え。

南無阿弥陀仏。人々は情けと施しを求めて彷徨うしか無かったのだろうか?空海の真言密教の教えは今でも多くの人の支えにはなっていない。それほどのこの宗教は哲学。宇宙の真理を問うている。現代。新興宗教しか人々の生活に食い込まれていないが、今こそそのあり方が問われる時はないかもしれない。しかし親父もその本質は何も分かっていない。

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遍路道はこの草の中にあった。

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19番札所は近かった。それでも分かり難い所にあった。お寺さんは立派だったが納経所の案内は無礼だった。20番札所は鶴林寺。山の上。ここは本当に良く自転車を押して5キロもの山道を登れたと思う。あの日があったから今日の自分が在るに違いない。そう考えて見るとこれ位の怠さは話にならないに違いない。

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田んぼの中の遠回りの道を教えられて憮然としていたが、この案内を見てニンマリと知る。ガイドブックで見ていた山道の参道は車で上がれる道だった。しかし山麓の道の駅でうどんを食いながら見上げた山は、不安が的中した。

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山道と言っても車道。5、5キロは何とかなると思ったのが甘かった。車で走ると分からないがその道を自転車を押して上がる。その過酷さを知る由もなかった。この登りが半端ではなかった。もう一度やれと言われても出来ない。息が苦しかった。

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そう正面の道を上がる。この道を車で上がるのも難儀だろう?ここ迄一緒に歩いて来た中学生の地元も子に激励される。(笑われいていた)しかしここ迄来たら引き返す事は出来ない。タクシーでもとは全く考えていなかった。

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畑の手入れをしていた叔父さんが居た。「後どれ位」と聞いて笑われる。「入り口」叔父さん冗談を言うのはやめて下さい。そう思いながらしばらく雑談。元気な親父さんだった。田舎の人は本当に元気でした。

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後3キロ。頑張れ。ここからがきつかった。息絶え絶え。それでも心に必死の思いだけは消えては無かった。「何としても登り詰める」その先に待っている下り坂。その事しか考えていなかった。あの苦しみを思えば何でも出来る。その事を忘れていた。

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この辺りに来るとこの道を下る事しか考えたい無かった。しかし、悔しい事にこの道を下る事は無かった。でもこの時はそんな事は全く考えていなかった。(理由?)この先に次の札所の分かれ道があったから。それでも下りに変わりはなかった。

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やっと登り詰める。安堵の思いで自転車に乗り前に進む。でもそれも一時の幻だった。

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又急な登り。しかもまだ2キロ。でもへたり込んで入られなかった。前に進むのみ。この道を直進すると次の札所。次の場所が分かったのは嬉しいが今迄喘ぎながら登って来た道は下れない。それが忌々しかった。

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道は平らになっている様に見えるがまだ登り坂。ゆっくりゆっくり歩きながら息を整えていた。ここ迄来ればこちらのものと思いながら尺取り虫の様に歩いていた。

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こちらが遍路道。自転車では通れない。ここでやっと人に会う。でもカップルだった。無視される。でもようやくゴールです。山門が見えて来る。「嬉しい」「やった」そんな思いが込み上げていた。

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お疲れさんでした。愛車もお疲れでした。苦闘の様子を見事に現わしています。しかしこの道を自転車を押しながら上がった人は少ない事でしょう?中々真似の出来る事ではありません。しかしこの遍路道をどれだけ多くの人が歩いたのか?その事も考えていました。(嘘をつけ)正直自分の事で精一杯でした。

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この先は又明日。ここでも素晴らしい出会いがありました。鶴林寺万歳。

 

 

 



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