久し振りに五月山の中を歩く。体力は弱っていた。
久し振りに五月山に登る。今日は一番しんどいコースを逆廻り。当然急な登りが反対に成るので楽は楽。それでも最後の急な下りで膝が笑う。久し振りに一番楽なコースで登るが息が切れる。体力の衰えを痛感する。こんな体力で東海道を歩き通す?
春を待つ桜。親父と同様怒りの声を張り上げている。老いたりとは言え元気です。今年も綺麗な桜を見せて呉れるに違いない。「お前はまだか?」と問われていた。「恥ずかしながら」と笑いで誤摩化しながら通り過ぎる。何時迄もあると思うな歩ける力。そう言われても親父如きに出来る事は「発想の転換」考え方を変える事しか無い。考え方を変えたとしても変らぬ部分も少なく無いが、それでもそろそろ立ち上がらなければならない。
左は池田文庫。関西大手私鉄で唯一の企業図書館。一般人にも公開されている。
親父の散歩コース。この道を歩いていると裕福な企業人の生き方が分かる。しかし、今の企業経営者にこれだけの事は出来ないだろう?これが豊かさだろう?
梅は咲いたが桜はまだかいな?と言われる時ももうすぐです。意外に感じた事は桜のつぼみもしっかり芽吹いていた。これが開花するのは3月の初め?自然はオバカな人間が考えている以上に絶妙の時を知っている。
久し振りの城跡公園。火曜日休園日と言う事をすっかり忘れていた。それも有りか。
山が優しく手招いていた。いつもはここで引き返すが今日は迷う事も無く前に進む。
この色は母さんの色。この色を奨めた時変な顔をしていた人が何故か一番好きになっていた。
さあここから山登り始まりです。
風もなく寒くもないが誰も歩いていない。この景色を独り占め。思わずニンマリ。
一見厳しそうに見えるがこのコースは一番高低差がなくて保育園児の散歩コース。体の調子を計るには一番良い。大阪池田に住んで多くの歳が流れたが、この山でどれだけ助けられた事だろう?歓喜の時は少なかったが失意の時はこの坂を上がりながら溜め息を吐いていた。今日はどうだったのだろう?息苦しかった。休みながら上がる。情けない?イヤイヤ己の本当の姿を知る。それはお間抜けな生き方をしていると分からない。
いつもはこの休憩所を横目で見ながら下の道を通り過ぎるが、流石に今日は急な階段を喘ぎながら登る。上に朽ちた樹のベンチが見える。そこで一休み。そう考えながら迷う事は無かった。
お気に入りのサンドイッチと缶コーヒー?違う。最近は日本茶が多い。
サンドイッチ。包装のフィルムを取ると親父お気に入りの理由が分かる。
こんな処でお気に入りの本を読むのは最高の贅沢かも。それでも一時(いっとき)もしない内に寒くなる。汗をかいていたので合点が行く。本を閉じてカバンに入れて歩き始める。丁度入れ違いに団体の女性(おばちゃん)グループが下の階段で思案していた。早々に退散する。
展望台に到着。遠くの梅田の高層ビルがスモッグの中に浮かび上がっている。快晴の時には淡路島や関空の先迄見える。今日は大阪空港がはっきり見えただけでした。
大阪空港分かりますか?少し見難いけれど水平線の下の空き地が空港です。
親父を助けて呉れた松はシロアリに食われて数年前に切り倒された。この松は元気でシロアリの影響は全く無い。同じ所で根を張っていても松食い虫は弱い所を攻撃するのだろう?人間も同じ。強くなければ枯れるしかない。枯れてもしぶとく生き残る。そんな生き方を探りなさいと言われていた。
こんな生き方がこれから求められる。尤もらしい事が言われているがこれから問われる事はこの老木の姿に違いない。年を取るという事は枯れる物がある。枯れた物をその侭には出来ない。その事を利権集団は何時迄も手放す事は出来ない。何時迄もあると思うなその勢い。親父も現役の時に揶揄(やゆ)された言葉をもう一度噛みしめなければいけない。
これも山茶花。疲れた体に油を注してくれる。美しい花びらは優しさとは何かと問い掛けていた。これが本当の美しさに違いない。
現在地が良く分からない。ひょうたん島コースの上。右上迄来ています。
上の車道を少し歩いて下の遊歩道吊り橋を見下ろしている。子供だけでなく大人でも喜ぶ吊り橋。でもここ迄歩ける人は相当の健脚でなければならない。親父も駅からここ迄歩いて来ると流石に疲れていた。しかし、気分は高揚していた。近場でこんな山歩きが出来る事は最高の喜びに違いない。その喜びを知らない人も少なく無い。
流石にこの休憩所では休まなかった。前来た時と違っていた。遊歩道が整備されていた。それでは次のポイント(展望台)迄一気に行きましょう。
ドキ。フクロウの彫り物が置かれていた。
歩いて来た道がよく見える。今日は久し振りに良く歩きました。この時には息も整っていた。これから本日の最終目的地の展望台に向います。
神戸の海が見える?山並み(六甲、須磨)が切れ落ちて水平線に重なる所。黄金色に輝いている?処が神戸。その先が須磨の海です。天気が良ければ淡路島迄見える?
本当です。ただしそんな日は台風一過の秋の数日しかありません。
久し振りに見る松。途方に呉れた時、親父に勇気を与えて呉れた赤松は元気でした。どうだこの2枚腰。先は細くなってももう一度立ち上がらなければならない。
これから下ります。この道は高低差が大きく一気に峰を下るので膝が笑う。
この道が作られたのは半世紀前?五月山の自然が気軽に楽しめる様に当時の市長が自衛隊の重機迄を活用してこの道を作られている。失業者対策でもあったと聞いているが当時の資料が残されていない。先人の知恵、先人の汗と涙を実感する。
人の気配はする。後ろを振り返ってみても誰も居ない。多くの霊魂が行き来しているのだろう?人の生き方は眼に見えない物に引きずられている事に気づかないと天国にいけない事を教えてくれる人は少ない。その事を考えないで傍若無人の生き方をしていると罰が当たるに違いない。
正面の山並が六甲山です。2月からはキャンプイン。今年の阪神タイガースは優勝?それは無いに違いない。理由?何処かの解説者が言っている。球団に戦略が無い?
それでは何処の球団に戦略があるの?何処も同じ様なもんか?でも阪神はその問い掛けに答えられるのだろうか?今年の優勝は強いチームでしょう?アホか?
立派な屋敷です。写真を撮っていたら犬に吠えられる。毒何とかを放り込むどー。
今日は長い坂道も気にならなかった。池田の高級住宅地。しかし駅迄は遠い。バスが10分間隔。車を利用すればこの坂もどうって事ないのかもしれない。しかし、子供達の姿が殆ど見えない。ジジババ達が住んでいるのだろうか?(コラコラ)
久し振りの五月山従走?お疲れ様でした。途中迄はどうなる事かと思ったけれど、意外に足腰はしっかりしていました。(よろけた事はあったけれど)しばらくはプロゴルファー猿(知らん?)の様に山と川を合い言葉にして走り回らなければならない。
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