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2011年4月19日 (火)

吉野山 侮っていました 奥が深い 今日は中の千本迄

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今回の旅の目的は吉野山でも桜見物でもなかった。この駅を降りたのは20の時。仕事でこの駅前を降りて上の商店街を歩いたが、駅舎も街中もすっかり変わって往時の面影は何処にもなかった。親父の記憶は駅前と街中を走る道の高低は無かったが、そうではなかった。街中の旧道の下に自動車専用道が出来たからだろうか?

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この川沿いの自動車道が無かった。この鉄橋は昔のまま。この橋の近くの食堂で飯を食いながら東京オリンピックの開会式を見ていた。あの時生きていた人の多くは今は居ない。家が壊され道が出来人々の生活は変わっても、原風景は何も変わらない。

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吉野の駅は近かった。始めての吉野山。大阪に居た結婚前の時、何故かこの山の季節を目の当りにしていない。何故だろう?あの頃近くの高野山、熊野古道にも足を踏み入れていない。そんな生き方が今の生き方を証明しているのだろうか?

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吉野の山は深い。当然桜も見所は4カ所に分かれている。下の千本、中の千本、上の千本、そして奥の千本。千本と言うのは誰も正確に桜の樹を数えた訳ではなく、それ程に多いと言う事だろう。今は下の千本が終わり中の千本も満開の時を過ぎていた。この花は吉野を代表する山桜ではない。吉野の桜は艶やかさはないが命を感じさせて呉れた。
それではお見せしましょう。黙々と坂道と階段を上がりながら喘いで(あえいで)いました。しかし、マダマダ健在。ニンマリとしていたのは余裕だったのだろうか?

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ここはまだ下から歩き始めて500メートル位の所。それでも坂道と階段で息が上がる。腹が減る。何か食いたい。そんな所で茶店発見。お弁当を持って来ない事を後悔していた。飯は無い。葛湯と葛もち。これが美味い。
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親父さん、まだ桜を見せて呉れていない。あわてるな。これからがハイライト。

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山の天気が心配されたが日頃の行いが余程良いのだろうか、ご覧の通り。
しかし、茶店のオッカアが言われた通り吉野の桜は山桜。空の青さに負けても命の息吹は負けていない。これからその力を遺憾なく発揮するのだろう。

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茶店のおばちゃんに紹介された中の千本見晴らしの食堂到着。名ばかりの椎茸飯。
所場代を取られたな。吹き上げて来る風は冷たく早々に席を立つ。見晴らしは良かったけれど。
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下の街が吉野?違うかな?この頃から若いカップルと話しをしながら歩く。
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1人で歩くのは本当にしんどい。次来るとしたら絶対に1人では来ない。それ程の道。それ程の坂。桜見物の道と侮るなかれ。これは山道です。大和上市の駅で奥の千本の道を聞いたのが恥ずかしい。西行が見た桜をマイスターは見たのだろうか?

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山桜に華やかさは無いが失意の内にこの花を見た人達は何を感じたのだろう?
今はそんな厳しさは無いと思いきや、東日本の被災地に今年の春はそれ以上に重い。津波の恐ろしさ、原発の嘘、親父が語る事は少なくても、この国の学者が言って来た本当と嘘。その事も少しは考えてみないといけない。その事をこの桜が教えている。

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吉野の桜は本当に華やかさは無いが親父に多くの事を教えてくれた。
桜の美しさを見誤ってはいけない。人の美しさもそうかも知れない。
どんなに立派な事を尤もらしく語ったとしても、見せて呉れたとしても見誤ってはいけない。その事も静かに語りかけていた。吉野の桜は1人で見る物ではないのかもしれない。

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最後はオマケです。吉野の本当の山桜ではないけれど。(ではニセモノ?)それも違うけれど山桜ではない。どんなに賢くても嘘を語ってはいけない。それは賢者とは言えないだろう。いわんや学識が高いとも。

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若いカップルは和歌山の新婚組。親父が多くの事を語っても素直に聞いていた。
親父にも在った同じ頃、親父には残された時は多く無いが、二人で仲良く次の世代を育てて下さいと言いながら、ここでお別れ。階段を下りると駅迄のバスが待っていた。

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帰りはこの特急に飛び乗る。吉野の駅で発車間際、駅員から切符は車内で買ってと言われる。実際は指定席だったから勝手には座れなかったのだけれど、運良く終点迄同じ席で座れる。特急料金500円はこれだけの席に座れたら安い。但しこの新型車両は先頭車両だけ。残念。

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近鉄の路線図。拡大してもよく見えないから関心があれば関西の私鉄の路線図を見て下さい。奈良からも吉野には行けるが大和西大寺と橿原神宮2回乗り換え。
上本町の近鉄ターミナルで駅員から天王寺(マップ左の中央)だと直行と教えられ地下鉄で移動する。目的の吉野は右下です。

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今、このターミナルは高層ビルに改築中。地下鉄御堂筋線からの乗り換えはさすがの親父も戸惑う。しかし、そこは大阪を知り尽くしている親父、昔取ったなんとかで迷う事は無い。分からなければ聞く。それが一番。しかし、幾ら説明されても方向音痴はどうにもならない。お疲れ様でした。次は岐阜郡上八幡からひるがの高原の道です。行けるかな/わからんな。

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