有馬温泉 昔のイメージは無し 雪も無し のぼせもなし
最初で最後になった有馬の湯は本当に久し振りだった。
思い立ったら吉日とも言われるが昨日迄はそんな気持ちは少しも無かった。
有ったのは豪雪地方の撮影。しかし伝えられるニュースを見聞きする度に、そんな野次馬根性は失せていた。替わって持ち上がった気持ちは温泉。そうだ有馬に行こう。
先週4日の休みの後、1日仕事をして今日は又お休み。生活の基本が少しずつ替わっているが、肝心の肉体に変化は無い。新陳代謝の衰えた皮膚とメタボな体。これからの生活を支える大事な体が、オーバーホールのメッセージを出している。
「今、岩盤浴をしてアカスリをしたら、どんだけのアカが出るだろう?」そんな事を考えながら阪急梅田のサービスセンターで交通費と温泉入館料セットのクーポンを買う。2700円。安いのか高いのか、それは行ってのお楽しみ。
大阪梅田始発の特急で神戸の新開地迄。そこから神戸電鉄三田行き普通で有馬口迄。後は乗り換え1駅で有馬温泉駅。目的の温泉は歩いてそんなに遠くは無かった。10年位前に車で芦屋から六甲の山並みをドライブウェイを通って来た時、素通りした温泉街に昔の面影は無かった。16年前の震災の爪痕も感じられなかったが、半世紀近く前の記憶は到着したのが夜だったし、分からなくても仕方が無い。
近くの川沿いの茶店で大きな栗を焼いているお姉さんに栗を買いながら道を聞く。通りに人影が少ないのは車社会の現れか。駅から迎えのバスも出ている。
「太閤の湯」名前はたいそうだが宿泊を辞めて日帰り温泉(健康ランド)にして正解かも。入浴客は平日でも少なく無い。何故か韓国の家族連れ、カップル、若者が日本客と同化している。言葉を喋らないとその区別は出来ない。
入館の手続きは不慣れで分からないが、フロントで丁寧に説明してくれる。親父は健康ランドの経験が無いが館内の費用はロッカーキーに付いているバーコードNo.で管理され帰りに清算。次からは要領が分かる。
温泉は有馬は何と言っても「金泉」赤茶色をしている。太閤の湯はこの赤と無色透明の「銀泉」が混ぜられて何とも心地よい。温泉で火照った体を横に出来る長椅子も有るが、親父は外の露天ハーブの湯でのぼせを冷ます。何とも心地よい。
露天風呂には源泉掛け流しの見事な「金泉」がある。流石に長くは入れないが体に英気が染み込んで来る。高血圧に効能ありと聞けば嬉しくなって来る。最後の〆はこれも露天の「五右衛門風呂」。体の中から不純物が湧いてくる。目の前の看板が長湯をすると本当の釜ゆでになるとジョークを飛ばしている。
来た時は「健康ランドかよ」と馬鹿にしていたが温泉は文句無し。サウナも良かったし心残りは別料金の岩盤浴とアカスリをしなかった事。これは次回のお楽しみ。次は青葉、若葉の時に六甲を越えて来たいな。帰りは電車の中で寝ていた。
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