水戸黄門の再生
高齢者が楽しみに見ているテレビの番組。親父も自分で気付かぬ間に完全にその領域に足を踏み込んでいる。暫く中断していた「水戸黄門」この番組の歴史は古い。あらすじが決まり最後は決め台詞(ゼリフ)「この紋所が目に入らぬか」三つ葉葵の印籠を格さんがおもむろに取り出すと一同立ち尽くす、助さんが追い討ちをかける。「一同頭が高い、控えおろ」若い頃、このシーンを見て「なんじゃそれ」と笑っていた。
その遺産とも言える番組が役目を終えて幕を下ろして久しい。その番組が先週、配役を入れ替えて再々スタートした。結末が分かっているから安心してみれるその単純さの中に、多くの人の思いが重なっている。時代検証としては問題ありでも時代劇の醍醐味は増している。これから月曜日夜8時、お楽しみです。
江戸時代の民衆の活力は意外に明確にされていない。水戸の御老公が諸国漫遊の事実は無い。一部の地方に旅はされたかもしれないが、ドラマの様な歴史的事実は無い。作り話、活劇、娯楽、典型的な時代劇、それが今回の作品には嫌みになっていない。
一服の清涼感。何時の時代も懸命に生きた多くの人がいる。そして間違いなく一部のお役人、代官、お間抜けな殿様、その陰の支配者、何時の時代でも悪との戦いは絶える事はない。綺麗事をどんなに大きな声で叫んでも、支配者との戦いは大変です。
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