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2010年6月 6日 (日)

歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄、JR 朝日新聞出判発行

毎週火曜日発行のこの週刊誌?も今週で46号。後4号全50号で昨年6月からの発行が終わる。来週8日は待望の伯備線。親父の故郷を走る日豊本線と共にある意味で期待した鉄路。明治の文明開化は今日の多くの人の思いを越える。それよりも親父を含めて知らない。

その事を痛切に感じたのは昨年3月の宝塚から山陰米子の先木次の旅だった。一人で旅をする事が初めてだったが9年前の仕事で行かなければ木次の駅も知る由も無かった。8年振りの訪問は鉄路だったが山陰、日本海の旅は山陽道と比べて意外に明るく、それでも時間は掛った。その帰り中国山地を縦断し岡山から新幹線で帰る。その時利用したのが伯備線。米子から中国山地に分け入り急峻な山脈をトンネルで越すルートは感動の路(みち)だった。

この国が急に大きく変わった明治の半ば(なかば)。国の財政の多くを注ぎそれでも足りずにイギリスから多くの借金をしながら全国に張り巡らされた鉄道網。当時の為政者の国運を賭けた鉄道建設の壮大な困難を目の当りにした。今日の様に土木技術の進歩が無い時、外国のお抱え技師の指導が有ったとは言え、大変な工事だっただろう。その思いを痛感する。

親父の故郷日豊本線の完成が大正の初め。日本各地の鉄道網が完成するのは何時の事だったのだろう。しかしこの鉄道インフラ(トンネル、橋梁、測量、工事の技術)がこの国の経済発展の基礎となる。今、利用者の減少と共に多くの幹線までも廃線の憂き目にあっているが、その歴史に学ぶ事も忘れてはならない。

日々の生活と仕事に追われた働き盛りの時は過ぎ、これから親父達に出来る事は全国全ての鉄路を巡りながらその足跡に確かな功績を感じる事だろう。しかし、そんな贅沢が出来る人は少なく多くの人が静かに消え行くのみだろう。親父は違うと思って見ても如何だろう?

親父達年寄りが生きる事はそんな事だと思うけれど、なかなか現実は厳しい。それでも自分の人生の完結編に予告は無い。今、多くの人が多くの事を尤もらしく語るけれどその人自身が全うに生きられる保証は何も無い。一番の問題は其処で在る事を知らなければならない。

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