体育の日、モーニングセット食ってからママチャリでひと回り
近くの染井戸。中国から伝播したと言われる織物の技術。綾姫とくれは姫の織物伝説。織物を染めていたと言われる井戸の入口に柿の実がたわわに実る秋。葉っぱの勢いも負けていない。
良く見ないと柿の実は見えない。石の柵も何の為か分からない。中の井戸も表札の但し書きを見れば分かるが、足を止める人も少ない。もっと考えて見るとこの国の成り立ちに大きな影響を与えた大陸(中国)と半島(朝鮮)の文化を知る人も少ない
今は昔の歴史など知らなくても生きていける。しかし、今日の文化と生活の成り立ちに無関係ではない事をこれから、思い知らされるに違いない。中国は3000年の歴史?日本は2000年、朝鮮は?
池田にもこんな立派な神社がある。早苗の森。今から500年前と言えば戦国の時代。その頃からここには人の営みが有り、貧しい農民たちは日々の生活の安泰と五穀豊穣を祈念したのだろう。
秀吉が信長の家来で伊丹の城を攻めた時、この地は軍勢に踏み荒らされる事も無く、収穫の時を迎えたのだろうか?五月山を仰ぎ見るとこの地は大坂、尼崎に近く西は伊丹、神戸、西国と繋がる豊穣の地だったのだろう。
この門は一度くぐったことがある。派遣会社の寮とメンバーの出勤管理をしていた頃、3年近く前の春未だ浅い冬の終わりの時。あれからの時の流れが止まっていた。
流石に賽銭を入れた正面からの写真は遠慮する。しかし、2礼2拍手1礼の拝礼もしなかった。この罰あたり。それでも首を垂れる。このお参りが後で幸運を招く。人間万事塞翁が馬。災い転じて福となす。
本殿も創建時のまま。屋根の葺き替え、塗料の塗り替えは在っただろうが見るからに質素。貧しい農民達にすれば精一杯の気持ちだったのだろう。
親父は一礼もせずに眺めるだけだった。それでも畏敬の気持ちに些かの(いささか)の不足はなかった。神様もその事を横目で見ていたのだろう。そうでなければ今頃は病院のベッドの上だろう。
狛犬も守って呉れたのだろう。神社を後にして3年前までの通勤コースを引き返す。懐かしい思いと風景の変化にキョロキョロしながら帰ってくる。アパートの前を通り越し総菜の店に向かう。
お昼の弁当。休みの日の昼はこのお店の弁当が定番になって久しい。走りなれた道。歩道を走りながらお店の近くで狭い車道に出る。それでも左を走り店の直前で右に曲がる。後ろを気にしていなかった。
いきなりバイクのブレーキ音に後ろを振り返る。狭い道。車がやっと徐行しながら通る道。斜め右後ろにバイクが来ているとも知らずに、曲がっていた。バイクのネーちゃんもびっくり。
親父の怒鳴り声にもふてくされていた。「おっさん、何しとんねん」そんな感じだった。「馬鹿野郎。ゆっくり走れ」 親父の勢いに負けていたが眼は泳いでいた。当てられて居たら転倒して店のガラスに頭から飛び込んでいただろう。
境内の銀杏は青空に向かって伸びていた。高く伸びる銀杏の様に元気で行こう。親父が小5の時厳しかった担任の先生と作ったクラスの歌。歌われる事は無かった。何故だろう?子供らしさと親しみを感じられ無かったのだろう。
あの小学校も統合で廃校になり今は銀杏の木も切られてない。この木もその大きさに負けていない。
これから秋の深まりと共に紅葉が進む。フランク永井の(公園の魔術師)が一年に一度の輝きを見せるだろう。
親父の好きなフレーズが目の当たりに見えた時、どんな感激を実感するのか今から楽しみです。
口上は言わないけれど、慣れた手つきで、ラララン、ラララン、ラララン、カードを撒くよ。そんな時が近い。
秋が行くんだ冬が来る。銀杏は手品師老いたピエロ。関係無いけど明日は誕生日。この銀杏がはらはらと黄色い葉を落とす時、今年も残りわずかとなる。
同じ銀杏の木も反対側から見るとこんな感じ。明るい太陽も大きな幹の影になれば印象も変わる。少し頭を動かせば眩しい太陽が見えてくる。
人の生き方もそうだろう。朝の来ない夜は無いと言われても、何もしなければ何も体を動かさなければ何も変わらない。
日はまた昇ると言われても、同じ処から見る太陽は暗い。頭を動かせ。視点を変えろ。見方が変われば人生は変わる。
「そんなに甘くは無い」そうかもしれない。そうだとしても銀杏の大木は何もか語らず何も与えてはくれない。
この暗い大木が上の銀杏と同じだとは言われなければ分からない。毎日、同じ事の繰り返しと思っても、これを見ると分かるかもしれない。
最近、キャベツにハマってる。何それ?トマトは医者要らずとか言われて、健康のシンボル。知ってる?
でも美味しいトマトを手にするのは難しい。その点、キャベツはそのまま茹でればそれだけで美味い。お気に入りのドレッシングが有れば最高です。
独り身の食事は味気が無いが食は健康の源。食い物の執着心を無くした時、人生は終わりかも。薬では健康になれない。薬は病の一時の治療薬。
薬は眼薬だけの親父の言葉に説得力はない。
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