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2009年2月 1日 (日)

放歌、阿呆、悪口雑言、今何時や、怒鳴り止まず、気がつけば・・・

アパートの入口、と言っても4,5メートルもない。何処の誰だか知らないけれど、怒鳴っている。休日のゆったりした時を早めの夕食(と言う程の物でもないが)を済ませて、ジャズなど聴きながら競馬新聞を読んでいると、今度は歌を歌って怒鳴っている。

「バカ野郎、何処のどいつ」と舌打ちをしながらドアーを開け、入口の上り土間を見ながら怒鳴る。「バカ野郎、何をしてる。ウルサイ。」頭に血を登らせながらわめく。良く見るまでもなく婆(ババア)がへたり込んでくだを撒いている。酒に足を取られたのだろう。ズボンも汚れている。

このオバはん。年甲斐もなくしらふでも自分の部屋の入口を開け放して、デカイ声を出している。何時かは言ってやろうと思いながらの思いが、一気に爆発する。「ウルサイ。バカ野郎。引きずり出すど。迷惑を考えろ」いつもは睨みつけるだけのおっさんがまくし立てる。

それでも敵も然る者。酩酊しているので言われている意味が分からない。しかし、負けていない。「コラオッサン、誰に向かって言っているんや?何様やオンドレ」こうなると引っ込みが付かない。久しぶりに(否、何時かは記憶に無い)ブチ切れる。こうなると一発カマスしかない。

しかし、どんなに逆上しても酔っぱらいの婆に手を上げる事は無かった。親父のストレートは今や凶器になる。ましてや酒に足を取られている婆の減らず口では無いか?そう思うと踵を返す(きびすを返す)。処が婆は減らず口を畳む(たたむ)事は無い。「今、何時や?」

哀れの思いが一気に膨らむ。年老いて酒の勢いが無ければ威勢も出ず、愚痴しか言えない。そんな優しさは誰も無い。しかし、関わりたくないから、皆知らん顔をしている。その事を考えればお前も大差はない。そう思いながら頭を冷やす。

少しジャズのボリュームを上げ耳を澄ませば、婆は腰を上げる様子もなく喚き方(わめきかた)は変わらない。腰を上げドアを蹴ったら「タダでは済まんぜよ」と思っているとその様子も無い。暫く喚いていたが静かになる。酔っぱらいの減らず口に関わりの親父もまだ若い。

今日から2月が始まりました。早い物ですが1月も色んな事が在りました。気分の悪い事も少なくありませんでしたが、君からデジカメ買ってもらってパソコンに画像挿入が出来る様になったのは嬉しい事です。この歳になって何よりもうれしい事は、思いやりの気持ちと困難な事がさり気無く出来た時です。気持ちの行き違いは合っても分かりあえる心は無くしてはいけない。そう思います。それ故に憎しみの思いも強いかも知れません。

先行きの見えない時、人は多くの思いの中で生きていますがどんなに多難な時でも、その先は意外にも開けています。今景気の先行きが見えない時ですが、そんな時でも突き進むしかありません。親父は今、足がへそ近くしか上がりませんが、そのうち肩位まで上げて見せます。

足を上げて見て感じる事は体の衰えです。ガキにジジイと呼ばれる惨めさを感じたくなければ足は自分の頭迄は上げないといかんでしょう。踵(かかと)落としは出来なくてもそれ位の体力が無ければ、老後は年金だけでは生きて行けません。

これからは如月の時を迎えますが、春の暖かさを迎える試練の時は一時でしよう。昨日、あんなに喚いた婆も今日はすっかりおとなしくしています。人の生き方も会社の盛衰も国の在り方もそんなものでしょう。何時までも威勢の良さだけでは息が持たないでしょう。

今年の春はどんな春になると思いますか?親父の予見はどうだろう?いずれ分かる。

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