信なくば立たず。信なくば役立たず
今は死語となっているが政治家の先生は選挙で負ければただの人。ただとは一市民となる。その惨めさは体験者でなければ分からない。どんなに内閣の支持率が下がっても衆議院の解散が無いのはその為でもある。しかし、何時までも出来ない。この国は建て前と本音の間に阿吽の(あうん)呼吸があり、タイミングを見誤ると多くの失われた時と対価を求められる。ジャパンはナンバーワンではなかった代償の時を、10年をはるかに超えているも取り戻してはいない。経済は1流、政治は2流と揶揄(やゆ)されたのは15年以上も前の事、今はこの国の対外的な存在感は思いやりと援助協力、金の支援を求められても政治的影響力は求められる事は無い。
東京、アジアに株安が走る。原因はインフレ圧力とか。それだけではないだろう。これから潮目が変わる。デフレからインフレ。バブル崩壊から長い間続いた価格破壊の時代は終わっている。これだけ原油の価格が暴騰しても市場原理に振り回され無策の政府と行政。
燃料費の死活問題に何の対策も打てなければ市場は敏感に感じ取る。先週鳴り物入りで開催された大阪の財務大臣会議でも韓国の会議でも、打開策を打ち出せない。アメリカのドルが政治的発言で一時的に回復しても、アメリカ経済の活力がこのまま下がれば世界の金の流れも変わる。アメリカはイラクの戦いを続ける限りドルの価値を高めることはない。
親父が若かった頃、今から40年前の笑い話。3万円弱の昇給が在り同僚が会社の先行きを心配した。基本給が5万ナンボの時だから50%の昇給。笑いが止まらないとはあの時を除いてもう1回位しか記憶にない。どんなに狂乱物価と言われても堪える事は無かった。
その次はオイル、ショックの時。子供達はいなかった新婚の時。あの時も物価高の実感は無かった。今度は如何だろう?先日のブログにも書いたが収入に見合う生活をすれば良い。スーパーに行けば有り余る食品、コンビニは24時間営業。当たり前の生活も収入に余裕がなければそうではない事を、思い知らなければならない。
日本人は英<エコノミスト>誌元編集長に指摘されるまでもなく「外人」には理解できない物がある。この人の「アジア三国志」は難しい。親父が言うのだから間違いない。この国の分析は兎も角、中国とインドは分からない事と予測、個人的感情が多すぎる。まだ半分も続破していない。この本の訳も良くないのかもしれない。
中国にしてもインドにしても大国と言われるには多くの問題が在る。共産主義を国是とする国とカーストの国、越えなければならない問題は山積している。どんなに経済の発展が目覚ましくても個人がそうでなければ、国の混乱は留まる事を知らないだろう。
仕事の方は卒のない対応が求められている。色んな人がいる。色んな事が求められる。色んな状況がある。同じ人間なのに別人でもなければならない。個人的な想いとか感情を押し殺し冷静で沈着な対応。親父の場合、余計な感情と正義感が強い。そんな物は全く不要。
梅雨の晴れ間も長続きはなく、暫くはうっとおしい日々が続く。景気の良い話は少なく些細な事に神経を磨り減らすのではなく、大らかでなければならない。信なくば立たずとは政治家に求められる言葉から私達に求められている。君の場合、如何だろう?
夜、寝る前に通販の番組を見るのが日課になっている。何回も同じ内容を見ていると何故か効果が実感できる。人間は欲望の塊かも知れない。それでも自分の息使いは他人には分からない。どんなに満ち足りた生活をしていても(実際はいない)、飽くなき願望は少なくない。
その事を実感出来れば人生は変わる。自分に暗示を掛ければ良い。普通通りの生活をして何かを変える?これだけでこれだけ変わる?そんなに甘いもんとちゃうと言う前に自分で自分に暗示を掛ける。出来ない。分からない。変わらない。そんな自分を今、変えている?
| 固定リンク
コメント