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2008年5月 1日 (木)

今日から5月、風薫る、5月.夏服になる

昨日までの暑さが連休の終わりまで続く予報が出ている。この暑い気候の中で背広を抱えながら多くのサラリーマンが仕事をしている。親父達の仕事も制服を着用だから冬服のままだった。急に暑くなり仕事を始めた12月と同じような汗をかいているのも何故か可笑しい。

仕事には本当に慣れてきた。人並みの事が出来るようになると言葉使いも嫌味に聞こえるらしい。何時までも初心を忘れてはならないが卑屈になる事はない。そんな思いが親しさの中に自然と出て先輩に注意される。親しき仲に礼儀ありだろう。その割には無神経な仲間内の内緒話も少なくない。出る杭は打たれる。打たれながら強くなる。これは何処の社会でも同じ事だろう。打たれ強くなれ。杭は打たれる事で丸くなりそして強く結ばれる。

可愛くないとか空気が読めないとか、最近仲間外れの言葉を聞く事が少なくない。反対に少し行動がおかしいと無視される子供達。しかし良く見てみるとかわいい処も少なくない。大人達はどれだけ他人の事を理解しているのだろう?この仕事を始める前と今では少し考え方に差が出ている。おかしい事に多くの大人達に優しさが無くなり、人に対する見方が明るくない。

何故だろう?これから遠くない未来にその事が証明される気がする。高齢者の線引きが65歳以上と言われて久しいが、後期高齢者の意味が分からなかった。75歳以上とか。85歳以上は末期高齢者か。こんな社会でも輝かしい未来は大人達でなく若者が支える。その事をどれだけの人が共有しているだろう。

大人達の醜さは生活の疲れが全身の等身大となっている自覚が無い。生きる糧は生易しくないが全てを犠牲にする事は何もない。生き方は中々変えれない物と思っていたがそうでもない。在るがままに生きる。失う物は何もないと卑下(ひげ)する輩に明日はない。

5月の時は生きる息吹を実感する時。急に暑くなり幼き頃の薪取りの頃が思い出される。今では田舎でもマキで炊飯する事もない。風呂も五右衛門ではない。生活習慣が変わり野山の植林も年寄りには出来ない。これからのこの国の林業に明日はどれ位、あるのだろう。

親父が高校の春休み、バイトで測量した植林地はどうなっているのだろう?森林組合は機能しているのだろうか?いずれにしろ55年前のこの国は活力に満ち溢れていた。緑色濃き直見杉、川原木、平和な村は今はない。市町村合併で九州①の市となっても故郷の村と町は日の目を見る事はないだろう。

志を果たして何時の日にか帰えらん、山は青き故郷、水は清き故郷。(小学校唱歌ふるさと)でした。

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