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2008年5月 7日 (水)

暑い1日、のどごし生は旨かった。

仕事をしていると家に帰ってビールを口にする事はまずない。どんなに汗をかいても部屋に入る頃はクールダウンしているからだろうか?否、基本的に1人では飲む気がしないからだろう。人はアルコールを何の為に口にするのか?様々な理由があるが、休日のウオーキング後の一杯は、心地よい気分にしてくれる。

さすがに今日の休日は昨日の嫌な思いが尾を引き、布団を干しても気分は晴天ではなかった。気持ちを変えるには想いのまま、足の向くまま歩くのが一番。近くの山を目標に歩き出す。しかし、靴が減って気持ちが良くない。運動靴を買うかと思いながらそれでも昨日の事を考えると、買う気にもならない。

途中でいつものサンドイッチを買い歩いていると、さすがに靴の塩梅がよろしくない。足の向きを商店街に向け靴屋をのどく。アサヒの運動靴買いたいなと思いながらも足は止まらない。足にピッタリの靴は中々無い。多くの人が靴に足を合わせているが、それでは長い距離を歩く事は出来ない。中高年に比べて若年層の体力に弱さが見えるのも、足腰の差が出ている。

運動靴を諦めると心は決まる。迷いは消え商店街を抜けると山は近い。何時ものコースではない。メタボに効果の大きい石段コース。上り詰めると300段を超す。体調の良くない時は息切れと胸の苦しみに喘ぎが重なる。今回は大粒の汗もなくゴールの鳥居をくぐる。

カーブの縁石に腰掛けながら下界を見下ろすと、高速道路、猪名川、空港、遠くに競馬場、梅田の高層ビル群が見える。秋になると空気が乾燥し大阪湾、淡路島も望める。持参したサンドイッチを紙袋から出しているとカラスが様子を窺う(うかがう)。 

2個のサンドイッチの1部を呉れてやる。3年前の南の島のカラスの様な人を恐れぬ様子はない。警戒心の中に食い気だけは見える。都会で生きるには人間が口にする残飯を漁らなければ生きてはいけないのだろう。毛並みも良くないがしっかり生きている。

都会で生きるとは生、易しくない。南の島でも同じだろう。どちらがどちらとも言えない。好むと好まざるとに関わらず、親父の場合18から31の歳までと53からこの歳まで大阪で生きている。大阪の良さは昔々の語り草となっても生まれ故郷に帰るのは、納骨の時だろう。

今の仕事は5ヵ月足らずの経験だけれど、最近、やっと慣れてきた感じがする。多くの事が求められ理不尽の事も少なくないが、同じミス、トラブルをなくせばそれだけの成長が自分の物になる。これは本当に大きい。誰にでも出来る事ではない。他の人には出来ない事。それが今、求められている。

カラスを見ているとその生命力を感じる。他を押しのけてでも踏みつけても食える物なら何でも良い。あれはイカンとかこれはクエンとかは口にしない。善人の格好なんて要らない。それでも最低限度の礼節をわきまえ、不快の念を与えてはならない。その為にはもっと多くの人の気持ちを汲み取らなければならない。

設備機器の正確な理解と共有、言葉と態度の明確さ、それに知識と教養が加われば真のプロと言えるだろう。これからは物を買うにも気分次第だろう。価格の安さ、品質の良さは必然的に反比例する。これからは客層も格差が出る。金持ちとそうでない人、心の優しい人とそうでない人、余裕のある人、無い人、様々な人が居て当たり前、そんなレベルの仕事が求められている。単純では生き残れない。複雑怪奇な出来事が日常化されている。

複雑怪奇と言えばこの国の政治と世界経済だろう。殆どの人が関心を持っていない内閣支持率も経済紙の世論調査でも21%台とか。実質的には20%を切っているだろう。この数字が10%を切るとこれまでの内閣は総辞職しているけれど、福田内閣は違うらしい。?

今選挙は出来ない。やっても負ける。その事が理由らしい。どんなに尤もらしい事を云っても国民の支持がなければ裸の王様となる。経済は1流、政治は2流と言われたのは高度経済成長の時。今は経済は斑模様、政治は問題外かも知れない。   

政治が世界の注目を浴びるのは決して良い事とは思わない。世界がこの国を見る目はひとえに経済協力しかないだろう。これからは環境問題、温暖化対策の技術協力だろう。国連負担金のように多くの金額を求められても、1流とは認められない。何とも情けない。

それでも何事も長くは続かない。悪政のツケは国民一人老いも若きも背負う事を忘れてはならない。親父がどんなに嘆いても何も変わらないのも一時の事だろう。このままでは国も地方も行政その物が成り立たなくなるだろう。その前に財政の立て直しが出来るのだろうか?

ガソリン税の暫定税率の復活、後期高齢者の医療費アップ。福田総理は説明が足りないと認識しているようだが、どんなに説明しても高いガソリン、医療費は払えない。今年の住民税、国民健康保険の支払いは7月から。今以上の反発が眼に見える。

なんでこんなに批判されるのだろう?やるべき事が官僚に丸投げされ政治にリーダーシップが無い。この国の政治がこれ程までに国民不在となったのは政権の交代が久しくない事だろう。多くの人々は政治に無関心となると言うより無知になってしまった。

野党がどんなに美味しい事を云っても、それに負けない政策は国民に聞かなければならない。選挙の時だけどんなに美味しい事を云っても、これだけの不人気な政策を続ければアカンやろう。その事が2代目の代議士先生には分からないのだろう。

今の政権が衆議院の解散に追い込まれた時、結果は惨憺たる物になる事をどれだけの人が理解しているだろう。これからは今より、生活水準に格差が出るだろう。その時、自分はどのレベルで生きているのか?その事だけは忘れてはならない。

大体、ガソリン価格が160円を超した時、どれだけの人の生活が成り立つと思っているのだろう?温暖化対策の為にガソリン価格が上がるのは止む終えないと考えているのは、滑稽だろう。原油価格の上昇に投資マネーが流れていると言われているが、思惑が外れた時の結果はサブプライムの破たんを考えれば言うまでもない。

投資に関係のない多くの人々が物価の上昇に対処するには、もっと賢くならなければならない。今まで以上に消費者は財布のひもを緩める事はない。反面、安全、安心、良品には敏感になっている。かっては殆どの人が中流と言われたが、今では殆どの人の収入に伸びは無い。買い物を真剣な思いでしている人の事を忘れてはならない。

大多数の人がこれからは未知との戦いになる。会社組織の力、保護が弱まり個人の生活力が問われる。一部の企業と税金天引きのサラリーマンだけでは国も地方も支えられない。利益が出せない会社は税金を払わない。税金は払えない企業がこの国にはごまんとある。

税務署の脱税追及も充分とは言えない。歳入欠陥がこのまま続けば間違いなく取り立ては厳しくなる。間接税の比率(直間)・・直接税、間接税・・も変わるだろう。税の公平を考えるなら金持ちも持たない人も関係ないかも。そんな時代も遠く無い。

準備をしなければならない。間違いなくその差は大きくなる。働き始めてその事を痛感する。どんなに不快な思いをしても、その種をまいたのは自分自身であり、刈り取るのも自分の責任である。その事を忘れてはならない。                

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