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2008年2月28日 (木)

3月は弥生、やっと暖かくなる。

今週末は弥生の月。寒さも日一日と和らぎ今年も若葉の時を迎える。親父の心の支えでもある奈良西の京、唐招提寺の鑑真和上もこの国の行く末をどんな思いで見ているだろう。そんな事を考えていると経済と生活の不安も何処かに棚上げにされてしまう。

それではいかんのだろう。それでもこの国の大きな流れは一部の官僚に決められているのかもしれない。どう考えてもおかしいと思われる事がそうでもないのはマスコミの体たらくかも知れない。親父のようにテレビを見ている年代、世代ももう少し賢くならなければ世界の物笑いになる時も遠くないかも知れない。

親父の世代は高齢化し団塊の世代は定年退職の時を迎える。若い世代は減少し孫世代はまだ見えてこない。年寄りの住家は狭くなり若い世代も核家族の代償を払わなければならない。年金の問題、地方の活性化、景気の動向、多くの問題をもっともらしくコメントしても肝心の実行度、結果については評価をしない。

若い世代と話をして思う事は親、家庭、年を重ねた世代は何をして来たのだろう。この国の子供たちの学力が低下していると言われている。当然だろう。何のために学ぶのか?何のために学力が必要なのか分からなければそれも当り前だろう。

団塊の世代が引退して人手不足も問題になっている。大学で大した勉強もしなくても3回生の春から求人の内定が進む新入社員に企業は何を期待するのだろう。若さと活力はあっても知識も専門能力もない彼らに求められる事は何なのだろう?

信じられない事に親父の時代にはなかった、給食費の払えない親に公務員、会社員が少なくないという。仕事をしていてもおかしな親も少なくない。親父もやっと仕事に慣れ、言葉づかいには注意しているが言葉を飲み込む事も少なくない。当たり前の事が当り前ではない。価値観の多様ではない正論。おかしさにムキに成らず対処できる術が少しずつ身に付いている自分に変化の跡が見える。

この世の中に事の正悪をもっともらしく語る虚しさは、恥ずかしながらこの年になるまで分からなかった。この国に仏の真心、教えを説いてくれた偉大な先人、鑑真和上はこの現実を笑いながら見据えている気がする。

仕事の方は新人2名に多くの期待が掛かり、親父は暖かい風を送っている。Hさんがそうであったように親父に出来る事は厳しさの中に優しさと思いやりの気持ちだろう。その事を忘れず新たな挑戦をしなければならない。まだまだ覚える事は多い。この思いを忘れなければ新たな生き方が出来る。

人の考えも思いも仕事の為なら大きく変わる。ここの年で仕事が出来る事は容易ではない。年寄りだけでなく若い人たちもそうだろう。この国を支えている人は政府官僚だけではない。少ない収入の中から税金、健康保険料を払えるのも仕事が出来るからだろう。

これから高齢化社会と少子化社会の中でどんな生き方をするにせよ、大事な事は健康と生き甲斐とそれを支える収入。それがなければ生活弱者となる。当たり前の事が日々の出来事の中に多くの人は埋没し、その危うささえ鈍感になり自己中心の生き方をしている。

仕事が教えて呉れた事は若い頃から少なくはなかった。それなのに結婚し子供たちが大きくなってから本当の仕事が出来ない厳しさを見失い、不毛の愚痴ばかり言っていた。本当に申し訳なく言葉もない。この事だけは何としても忘れてはならない。

仏壇の中の人が笑っている。「あんたは口が旨い。口先だけなら誰でも言える。有言実行を忘れないで」。厳しい言葉の中に思いやりの心が見える。

この仕事を始めて顔のハリ、艶、しわ、シミに関心が出てきた。面白いね。男は化粧はしないが顔形に自信がなければ仕事にも活力は出ないだろう。加齢臭、体臭、口臭も同様だろう。心しておきたい。カッターシャツも毎日替えている。

これが仕事の形かも知れない。今は形から入ってるが中身も伴わなければとても一人前ではない。息子たちも苦労しているが親父も伊達には年を重ねてないよ。3月は飛躍の月にしたい。この国の経済も大きな転換の時を迎えている。変わらないのはマスコミだけかも知れない。

行きつけの床屋の料金が11年ぶりの値上げ。3800円となる。馴染み客が多くて今の処影響なしとか。これから生活必需品、食料品の値上げが目白押し。生活弱者だけでなく多くの生活者が笑えない現実に直面しなければならない。その時、怒りの矛先は何処に向くのだろう。もう少し賢くなければならない。

国内消費の盛り上がりがどんなに期待されても、財布のひもは緩める最大のポイントは懐具合だろう。今年の春闘でどんなに大手企業の賃上げが期待されても、不確かな今日、不要な買い物はしない。美味しい物、健康食品、役に立つ物、自己アッピール出来る物、その他の例外品を除いて本当の差別化はこれからかもしれない。

久しぶりに仕事をしてみると多くの変化が見れる。これはやった者でないと分からない喜びかも知れない。やった者でないと分からない苦しみがなければ頭では分からない。これからそのレベルの積み重ねかも知れない。決定的ミスは事故と苦情。それさえ頭に叩き込めば前進あるのみかもしれない。

今日はお休み。3月はお休みが多い。これも神様からの思し召しかも知れない。「心して掛かれよ」と言われている気がする。季節の変わり目、体調にも注意したい。今夜の献立は何にしましたか?親父はホウレン草のオシタシとしらす干し、かしわのちゃんこ(400円)とミカン。そんなもんです。他にレンジでチンの魚沼産のご飯とお茶づけ海苔です。

仮設のガスボンベもゴミ袋買っても今日の予算内です。もうパチンコで負ける事もなく堅実な生活です。仕事をするとはこんな事でしょう。額に汗して働く意味も分からぬ輩も少なくないがこの年になっても情熱さえ失わなければ、思いがあれば困難な事でもない。

これから買い物です。この時間でも働いている人を思いながら今日はこれまで。長らくのお付き合いありがとうございました。

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