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2008年1月 3日 (木)

人間の紋様が変わる時

昨年の12月初めからこの仕事を始めてから、当然の事ながら土日、お正月の休みが無くなる。以前は初売りも3日が始まりだったがいつの間にか元旦1日から。百貨店は今年も2日からだったが来年はどうだろう。そのうち正月の風物詩も無くなるのだろうか?否、お店の中に着物姿の婦人が少なくなり、日本髪の髪飾りも成人の日に取られるだろう。

警備の仕事にはだんだんと慣れてきた。儘成らぬ事はメモし同じミスと罵声を浴びないようにしながら、自分で言うのもおかしいが日毎に成長を感じる。分らない事は恥じる事無く聞いて自分でやってみれば理解できる。理解は出来ても実行できるかは別だが、理解が無ければ何事も前には進まない。「人は人に笑われながら成長する」サラリーマンの研修の時、罵声を浴びながら学習した守屋語録をこの歳になっても忘れていない。

何の仕事でも同じ事は基本に忠実であり、賢くなければならない。同じ事を何度も根気よく教える人は少数で、同じ間違いを繰り返さなければ大概の事はさほど困難ではない。難しい事は習うより慣れろであり、馴れ馴れしさでないことだろう。謙虚さを忘れず誠実な態度を取れれば、先輩同様の仕事が出来る日も近いだろう。そうでなければプロと呼べない。

この短い期間の学習を土台にして、更なるスキルアップをしなければならない。今年の景気の占いを多くの見識者が行っているが、親父の感じは悪くないと思う。国内の多くの指標とエコノミストの判断も厳しいが、彼らは評論家であり当事者でない事を忘れてはならない。

アメリカの影響が大きいこの国の政治と経済であるが、今年はアメリカの大統領選挙の年、間違いなくブッシュ現大統領の退陣は決定的でも、経済の退陣は出来ない。昨年の後半から景気の後退が懸念され、信用不安の金融界も政府のテコ入れを強引に迫るだろう。

問題はこの国の政治と経済の立て直しだろう。この国の多くのリーダーは真剣に現状の問題を国民に語ろうとしないが、彼らの言葉を聞くまでもなくこの国の未来は暗い。出来もしない事を語り今すぐにもやらなければならない事を明確にしない。何故だろう。

出来もしない事、それは何だと思いますか?生活格差、地域格差、医療格差、教育格差、多くの格差は明確な原因と理由があり、その排除と改善が無ければ出来る訳が無い。本当に生活格差を無くせると思ってない組織と官僚が舌を出して笑っている。

環境問題も同じかも知れない。今年6月北海道洞爺湖で行われるサミットで、日本には多くの事が求められているがどれだけの影響力を指し示せるだろう。世界の環境、温暖化問題、2酸化炭素排出改善の総論に賛成しても、それどれの国の利害が絡む数値の押し付けに反対だろう。しかし、このままの環境破壊はこの国でも国と企業の存在すら問われている。その厳しさを思い知るのは誰なのだろう?後の世代であってはならない。

親父の世代は間違いなく終わる。80も90にも手が届く老骨が年甲斐もなくこの国を憂うのではなく、現役の世代が考えるしか無い。3年前の小泉劇場は改革の意味を履き違え、その反省すらない。「民に出来る事を官がやる必要が何処に在るのか」と声高に叫んだ政治家が今は何処に行ったのだろう?何とか法人・・・。何とか機構・・・。防衛省の接待疑惑。何もマスコミだけに声高に叫ばれる事は無い。

正月草々ブチ切れに為る前に親父の景気判断で締めます。今年の前半は一進一退。後半はアメリカの景気も持ち直し、ハイテク、環境、技術が牽引となり永年の苦労が実る?石油の値上がりも春の到来と共に値上がりの思惑が外れ80ドルを割るかも知れない。選挙の時も春。政権交代は福田総理の巻き返し次第だろう。今のままではアメリカと同じかも。

お粗末でした。今年は実り多き一年でありますように。親父の再生の土台を与えれ呉れた機会と幸運に感謝し、一人でも多くの人と良き出会いがある事を信じながら、困窮したる時を忘れず、日々の糧を大切にする決意です。体に気を付けて着実な前進を祈念しています。

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