人間の紋様(表と裏)
人間の紋様とは何でしょうか?正月元旦、店内入口の様子を見ながら感じていた。お店の入り口だけでなく表の通りを歩いていても、最近は乗らないバスの中でも、珠に利用する電車の中でも、それだけでなく多くの情報で目にする世相にも人間の紋様が見える。
多くの人がそれどれの思いの中に利己の思いが優先し、暖かな心の襞(ひだ)が中々見えない。それでも多くの人が福多きを願い、禍は歓迎しない。当然の思いだが禍福は表裏一体であることを忘れてはならない。
仕事を再開して早一ヵ月、ようやく仕事の流れがわかり一つ一つの仕事の重みを理解した。これからは自分の表の顔と表情で規範と優しさに満ちた仕事をしなければならない。アメリカ人が日本人の理解できない一つに心の中とも言われたが、何を考えているのか相手に覚られる単純な生き方しかできなかった親父の鍛錬が、これから始まる。
日本人の口べたも同一民族で多くを語らずとも理解が出来た事が要因だろうが、これからは一層それでは通じない。いかに多くの情報を知り、いかに多くの表現が出来るかが問われるだろう。親父は日本経済と時を同じくして遠回りの生き方しかできなかったが、今年こそは変わらなければならない。変われるか否かは冷静な判断力だろう。
去年の今頃、額に汗して働く人が報われる社会と検察の高官が大見えを切ったが、歌舞伎の社会ではない。この世の厳しい資本主義社会は多くの裏があり、その潮流は検察の大義すら押し流している。大体、現在のグローバルな金の流れを浪花節的表現で片付けるその感覚がおかしいことを、この金余りの世界経済は証明している。
この世の中の額に汗して働いているどれだけ多くの人が報われているのだろう?この世の中はそんなに単純で浪花節が通用する社会ではない。そんなことはガキでも理解できる。新年早々、株価が大幅に下落しているがアメリカとの結びつきの大きいこの国が、政治も経済も自立できるのはいつの日だろう。それが出来ずしてどんなにもっともらしいおお見えを切っても茶番にすぎない。
今、アメリカの予備選挙が行われ、民主党の代表が現ブッシュの後継者になると言われている。8年ぶりの政権交代。その民主の代表の有力者クリントンが苦戦している。いくら女性初と言われても前大統領の夫人では若さに欠ける。民主主義の国アメリカの選択は今後の世界の政治と経済に多くの影響は与えるだろう。クリントンの苦戦の原因は支持層の年代にあると言われている。今までアメリカの世界覇権と経済の繁栄を、疑いもなく支持した働き盛りの世代の失望感は我々の予測を超えているのかもしれない。
翻って(ひるがえって)この国の政治はどうだろう?今月末、大阪府の選挙がある。お寒い限りです。表向きは民主野党の候補が当選でしょう。一時期(今でも)有力視されていたタレント弁護士はオチャラケ感がマイナスとなるだろう。どうして大学の教授が支持されるのだろう。いづれ選挙公約が発表されるだろうが新幹線を大阪乗入?こんな感覚で当選するのか?今、大阪に求められていることはこの国と同様、財政の立て直しです。
今年の世の移り変わりはおやじのボヤキとは異なり、劇的に変わるだろう。その大いなる変化は去年以上に激しいだろう。相も変らぬ動きの中に進歩と退廃があり、喜びと感激があるのかもしれない。政治も経済も自分たちの生活もその人の表と裏の結果かもしれない。
今月は結構休みが多い。今度は3日働いて一日休み。毎日、毎日が日々新たです。多くの人の顔と心意気を推し量りながら、信頼の絆を深めたい。
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