« 今年の冬はどんな紋だろう。 | トップページ | 祝 100記事達成。 »

2007年11月27日 (火)

ギャンブル市場、株乱高下

親父の歳になってもうどうでもよい事で、二男の息子と最近、不毛不快の話が多くなってきた。大阪と東京の電話回線の通話料が安くなり、時間を気にせず話が出来るのはありがたい事だが、親父からぼやきの政治、経済の話を聞かされる息子にとって迷惑以上だろう。

最近の親父のブログを読み返してみても、明るい話は多くない。何を考え何を糧に生きているのか、首を傾げる事も少なくない。今年になってパソコンの手ほどきを受け、ブログで親父の思いを書けるようになったのは、良い事ばかりは無い。

それでもこれも考え方次第だろう。今まで出来なかった事が出来るようになり、知らなかった事がキイボードを叩けば多くの事が分かる。幼い子供の様に出来る事、知る事は喜びで無ければあまりに悲しい。今迄、親父達はどれだけ長い間、この国の実態を知らずに生きてきて、どれだけ良い思いをしたのだろうか?それ以上にこれからの歳老いた人生、惨めな生き方をしなければならないのかと思うと、全くやり切れない思いに為る。

しかし、上記の嘆きも見方を変えると、ボヤキにも力にも生きる糧にもなる。どんなにアカンと思っていても別の見方も有り、それが時代の流れにもなる。好むと好まざるとの拘わらず負け犬になってはイカン。自分の思いが叶わぬと言って投げやりになっては更に、惨めになる。そこんとこ忘れずふてぶてしくありたい。親父の悲観的見方が反面教師になれば其れで良い。間違いなく親父の予測はそこらのコメンテータとは同じで無く当たる。見ておれ。

今日の株式市場の上下幅は520円。如何に思惑で左右されているか?情報でかき回されているかが分かる。これでどんなに株式の取引が公正化と声高に叫ばれても首を傾げる。貧乏人が損をするとはこのことだろう。株が下がったのは午前中、上がったのは中東のアブダビの政府資本が、アメリカシチーの株式に投資が発表されてから。それどれに根拠があるが余りに不公正と言えないか?少し難しくなるがアメリカの株式もドルもまだまだ下がる。その時又、株式の乱高下を繰り返し小口の投資家が損をするのだろう。

アメリカの経済の頂点はなだらかで、この国がバブルの後処理と構造改革の進展に振り回されている時、金融とインターネットテクノロジーで独り勝ちを続けた。しかし、双子の赤字(財政と貿易)を抱えながらイラクの戦争とアフガ二スタンのテロとの戦いに戦費の垂れ流しを続けては、経済の成長も陰りが出て当然だろう。それよりも国のおごり、慢心だろう。

どんなに経済大国、軍事大国と言えども永遠の繁栄が無い事は、歴史が証明している。先日経済二ュースで銀行のエコノミストがおかしなコメントをしていた。「世界のどの国もドルの低下、株の低下を歓迎しない」だからこれ以上のドル安は無いと。そうだろうか?そうは思わない。大体、今日のアメリカの陰りをどの金融機関のエコノミストが予測しただろう。

シティーの金融損失は確定していないだけで無く、今後の不良債権の増加も考えるとこれで一段落ではないだろう。昨日のアメリカの株式の低下はその事を暗示している。しばらくは目が離せないだけで無く最終的には、大統領の交代(来年後半)までは間違いなく続く。。この国の政府は馬鹿の一つ覚えの様に「テロ特措法の可決」を口にしているが、これもどうだろう。テロとの戦いはインド洋の給油でなく、アフガンの安定だろう。

今、一番求められている事はこの国もアメリカも経済の安定と環境問題だろう。防衛省の不正疑惑の追及も厚生労働省の年金不払い問題も、薬害の行政指導も、この国の役人の体質は国民不在と言われて当然だろう。本当は国会でその追及がなされないといけない。

そんな事考えていたら、昨日の視聴率でビートタケシの「点と線」松本清張原作のドラマが、20%を超えトップだった。昨今のお間抜けなお笑いと意地汚い食い物の番組、安上がりの旅番組の中で見向きもされなくなった事を思うと、この世界も捨てた物で無い事を再確認する。いい原作と役者の熱演、そして、久々に見る役者の淡々とした演技。時代の移ろいを感じても尚、悪と人の生き方に変わりのない事を痛感する。政権交代の無いこの国の在り方が問われている。

日中の関係改善?両国の利害はこれから益々、対立するだろう。これは間違いない。東シナ海の天然ガス開発の対立はどうなったのだろう。国家の利害は口先では解決しない。真の両国の理解は難しいかも知れない。日本の靖国問題を棚上げしてどんな改善が出来るのだろう。親父の考えは政治と信条の押し付けはイカンと思う。お互いの信頼を高める努力をもっと民間の交流でやるべきだろう。その意味で報道の役割は大きい。

マクドナルドの賞味期限切れのラベルの張り替えが問題になっている。社長は組織ぐるみの偽装を否定し、店舗運営の下請けの所為にしているが、顧客の信頼を裏切る結果に危機感が足りない。下請けの所為にしてはいけない。これでは老舗吉兆と同じ見方をされる。

原油の値上がりも経済の常識から外れた部分で、続いている。このまま暫くは値上げが続くと言われているが親父はそうは思わない。原油の輸入量は間違いなく減る。今、日本もアメリカも寒い時を迎え、消費量も多いが収入が増えない限り切り詰めるしか無い。何を切り詰めるの?無駄使いだろう。それが出来なければ経営も家計も成り立たない。当たり前のことだろう。この国の政府、監督官庁の危機意識も感じられないが、この問題がこれから大きな政治問題となり、対応を間違うと間違いなくこの国の経済は行き詰るだろう。

来年度の予算もこのままでは成立も危ぶまれる。額田財務大臣が「防衛省の疑惑」をこれから問われると、簡単ではない。年末、年始の多忙の時選挙は無いと言われていたが政治の世界は一寸先が闇、何が起きるか分からない。

|

« 今年の冬はどんな紋だろう。 | トップページ | 祝 100記事達成。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 今年の冬はどんな紋だろう。 | トップページ | 祝 100記事達成。 »