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2007年8月21日 (火)

小田実の死。

ベトナム戦争知らない世代が多くなり、政治の世界でも憲法改正の動きがある。政治の事がほとんど分からない主権者が、この国の在り方をどう思っているのか安倍総理は見誤り、「美しい国」とか「戦後レジュームの脱却」とか「憲法改正」とかその他、訳の分らない政策で選挙に負けただけでなく、これからも総理を続け、来週には内閣の改造を予定している。

親父の世代はベトナム戦争世代。20代前半、サラリーマンであり反戦運動は出来なかったが、小田実氏他主催の反戦集会に参加したことがある。過激なシュプレキコール?聞きながら訳もなく自分の行動に興奮したことがある。それでも其れっきり何もせずベトナム戦争は、北ベトナムが武力で南ベトナムを占領しアメリカは初めて戦いに負ける。

アメリカが独立戦争、世界大戦1次、2次、朝鮮戦争で負けなかったのは武器、火力、兵力であり、日本、朝鮮半島、ベトナム半島を焦土とした。いづれの戦争も大義名分がありアメリカは高々と自国の勝利を正当化した。しかし、ベトナムで惨めな負け戦となった時、その屈辱は戦地で戦い、倒れた兵士とその家族だけだったのか?

いまでもイラク、アフガニスタン、その他で多くの戦いがある。アメリカはテロとの戦いを続けているが、ベトナムの戦いでは共産主義との戦いと言い、武力で負け経済で勝つ。今、そしてこれから多く耳にする「テロ対策特措法」はアメリカのアフガン、アルカイダとの戦い。その軍事補給をインド洋上で日本の自衛隊が行うための措置法とか。何故、そして何時まで行うのか詳しい説明も無いまま、延長ありきの発言は無責任の言葉としか思えない。

前回の選挙の結果はよく見ると今後の日本の進路を暗示している。小田実さんは、先月、人知れずがんで亡くなったが、戦争に正義はなく、あるのは憎しみのみ、憎しみの連鎖はどんなに人殺しをしても切れないと言う。それにしても大国のリーダーたちはどうして軽々しくしく武力の行使を口にするのか?小田実氏は言う。人殺しに正義は無いと。今度の選挙の声無き声は、アメリカ追随のこの国の外交とテロとの戦いの見直しを問うているのかもしれない。イラクではこの時も尚、自爆テロが起こりアメリカはベトナムの教訓を生かしていない。

テロ対策特措法は民主党だけの反対では廃案には出来ない。これからこの国の在り方、何時までもアメリカのお友達で無ければいけないのか、アメリカの旗とは違う日本の旗は無いのか?問われている。 暑さはしばらくすれば涼しくなる。しかし、政局は一気に熱くなる。

株式市場は先週の下落が何だったのか、思わせる回復。日銀の金利上げが無ければ更に上がる?これが株式の実態だろう。親父的だけでなく、団塊の世代の預金運用は現状のカラクリをしっかり学んでリスク回避しなければ虎の子の命も長くない。

左中指の痺れ芳しくなく、整形の医者から勧められた内服錠剤もあまり効かない。と言うより副作用の鈍頭痛があり不快。明日、行って薬変えよう。

ああ、巨人負け。しかも中日の3発のみ。あかんで。

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