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2007年7月20日 (金)

といもの想い。といもの恵み。

田舎の方言でサツマイモ(薩摩芋)をといも(唐イモ)と言う。といもは今、田舎でもほとんど見向きもされていないが、焼酎の原料はいもか麦が多い。親父の子供時代、高校生の頃イモは貴重な食料であった。さすがに田舎の食卓の主食はコメだったがおやつは、といもこれで幸せな気分になれた。今は、飽食の時代とかでコメ作りの苦労も知らない輩が少なくないから、いも作りとなるといも掘り体験すら知らない現代人も少なくないだろう。

だから何なのと言われても時代の流れとか言うつもりも無い。昨日、買ったサツマイモの残り一個を炊飯器でふかしイモに出来た。これが予想以上の上出来。直径6~7センチのイモ一つ。水、2センチ弱40分弱の炊飯で出来上がり。途中、水沸騰具合を見ながら空焚きしなければ上手く出来る。出来上がりはいもに箸が通ればOK。久々の美味いふかしイモも昔のイモ作りを思うと懐かしくも何故か、甘味がこみ上げて喉に詰まる。

イモ作りは挿し蔓(さしつる)から始まる。畑に畝(うね)を作り盛り土の頂上にイモ蔓(つる)を挿す。いもの葉の成長力は半端ではない。夏の暑い日差しを吸収していもの甘味となる。今、都会のアスファルトジャングルの熱波が環境を破壊しているが為す術は在るのだろうか?農村の田畑の生産性は外国に比べて低いと言われて久しい。それでも間違いなくこれからのこの国の環境を考えた時、農村と山村、漁村の活力は大事にしなければならない。地方の元気がなくなった時、美味い物と空気、快適な暮らしは何処で手にするのだろう。新潟の度重なる地震はその事も教えていると思うが、どれだけの人が理解できるだろうか?この夏、熱くなった時その事を思い知るのか?それでも分らないかもしれない。

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